知床世界自然遺産内に設置された河川工作物への取組
知床が世界自然遺産に登録される前の平成16年(2004年)、UNESCO世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が、知床のダムに関してサケ科魚類が自由に移動できるような措置を講ずるように求めました。我が国は「知床世界自然遺産地域科学委員会」を立ち上げ、その科学的な助言のもとで関係行政機関がダムの改良などに対応してきました。
北海道森林管理局は、科学委員会に所属する河川工作物アドバイザー会議の事務局として関係行政機関と協働して河川工作物の改良やサケ科魚類を対象とするモニタリング調査などを進めています。

1.河川工作物の影響評価(平成17年度~19年度)
北海道森林管理局が河川工作物を設置している8河川についての影響評価及び改良が適当と評価された河川工作物の改良工法について検討しました。
2.河川工作物改良の効果検証(平成20年度~25年度)
河川工作物の改良を行ったイワウベツ川流域において、サケ科魚類の遡上・産卵状況などを調査し、産卵環境の改善を確認しています。
- 平成25年度 報告書(PDF : 12,694KB)
- 平成24年度 報告書(PDF : 21,933KB)
- 平成23年度世界遺産保全緊急対策事業(河川工作物改良の効果検証)報告書
[表紙~104ページ](PDF : 27,943KB) [105ページ~132ページ](PDF : 5,160KB) - 平成22年度 報告書(PDF : 16,693KB)
- 平成21年度 報告書(PDF : 19,920KB)
- 平成20年度 報告書(PDF : 14,589KB)
3.改良を行った河川工作物の外部委員による評価
知床世界自然遺産地域内で改良した河川工作物の評価(平成25年3月)(PDF : 4,411KB)
河川工作物アドバイザー会議の委員5名が自主的にワーキングチームを組織してダム改良工事現場を視察し、さらにモニタリング結果を精査した評価報告書です。
パンフレット「生活を守りサケを育むダムへの挑戦」
知床世界自然遺産地域科学委員会の河川工作物ワーキンググループにおける河川工作物がサケ科魚類の遡上に与える影響の評価結果と、遡上に配慮したダム改良の事例を紹介しています。
お問合せ先
知床森林生態系保全センター
〒099ー4355
北海道斜里郡斜里町ウトロ東番外地
TEL:0152-24-3466
計画保全部 計画課
〒064ー8537
北海道札幌市中央区宮の森3条7丁目70番
TEL:050-3160-6283