准フォレスター研修1の第2回が始まりました~1日目(平成23年9月26日)
本日から、東北ブロックの准フォレスター研修iの第2回が岩手県盛岡市の「いわて共済ビル」において始まりました。
今回は、福島県を除く東北5県の林業普及指導員等21名、森林管理署の流域管理調整官等4名、合計25名が参加しています。
開講式:伊藤盛岡森林管理署長の挨拶 研修進行:川嶋 直プロセスマネージャー
森林・林業再生プランの概要と准フォレスターの役割(講義)
森林・林業再生プランの概要とプラン実現に向けた具体的措置及び日本型フォレスターの担う業務について講義が行われ、研修生は研修全体の構成、それぞれの役割、関係にについて理解を深めました。
講師:林野庁 諏訪 実課長補佐
講義内容について班で感想を共有します
市町村森林整備計画の概要(講義)
市町村森林整備計画の見直しとマスタープラン化と作成の進め方・手順、進行監理について講義が行われました。
森林施業の集約化(講義)
提案型集約化を巡る昨今の情勢、提案型集約化施業の定義と反例、提案書とは、工程別単価とは、手順、森林施業プランナーの苦悩とフォレスター等について講義が行われました。
講師:岩手県森林組合連合会 千田健哉氏
講義の振り返り
1日の講義を振り返り、印象に残った言葉・新たに気づいたこと、腑に落ちたこと等や疑問点、腑に落ちないことを個人で記入した後、班で読み合わせを行います。
研修2日目(平成23年9月27日)
ゾーニングと森林施業の考え方(講義)
森づくりの基本的な考え方、ゾーニング、目標林型、施業体型(間伐)、森づくりを進めるための制度的枠組みについて講義が行われました。
コミュニケーションとプレゼンテーション(講義)
意見調整のために必要となるコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力のトレーニング方法とコミュニケーションのポイントについて講義が行われました。
講師:林野庁 高井秀章課長補佐
路網と作業システム(講義)
路網の作設指針、低コストの路網と作業システム、作業道のコスト、作業システムの課題等について講義が行われました。
講師:東京大学 酒井秀夫教授
森林施業の実行監理(演習)
班毎に地域の作業システムを想定し、エクセルシート(間伐シート様式)を用いて、年間事業計画の作成、コスト計算の基礎を演習、発表、意見交換を行いました。
講師:東北森林管理局 細田企画官、高橋企画官
20haの仮想集約化団地を舞台に必要な情報を整理し、手持ちの作業システムをもとにした施業方法、図上表示した路網計画が提示されました。研修生は、提示された作業方法、路網計画、作業システム等について問題点、あい路等を班毎に検討し、発表しました。
研修3日目(平成23年9月28日)
岩手県盛岡市姫神岳国有林において、仮想集約化団地の現地踏査及び森林施業検討会を行いました。
仮想集約化団地の現地踏査(演習)
昨日の演習で図面を提示され、班毎に問題点、あい路等を検討した箇所について、現地踏査を行いました。
外部講師:岩手大学 國崎貴嗣准教授 外部講師:森林総合研究所 正木 隆群落動態研究室長
仮想でない現実林分の現地踏査結果を踏まえて、昨日検討した問題点等の修正、変更点について班毎に発表し、意見交換を行いました。
森林施業検討会(現地実習)
地域の森づくりを進めるためには、目標林型、生産目標を構想する上での知見、考え方を養うことが必要であるとの現地実習の意図について説明がありました。
講師:東北森林管理局加藤課長補佐、林野庁諏訪課長補佐 講師:東北森林管理局 相馬森林施業調整官
スギ95年生の間伐実施林分において、森林簿、施業履歴、地形図等の情報をもとに、班毎に短時間の現地踏査を行い、森林現況を把握しました。
踏査により把握した森林現況(平均胸髙直径、樹髙、蓄積等)、これまでの施業の評価、今後の施業方法について、班毎に発表し、他班、外部講師等と質疑・意見交換を行いました。
外部講師による講評
引き続き、スギ38年生の広葉樹の侵入がある間伐林分において森林施業検討を行いました。
班毎に将来の森林の姿(目標林型)、生産目標、現状の森林からの誘導方法(施業方法)について検討しました。
検討結果を班毎に発表し、意見交換を行いました。
外部講師による講評
内部講師からの意見
振り返り
岩洞湖湖畔にある家族旅行村に移動し、班毎に仮想集約化団地の現地踏査及び森林施業検討会を振り返り、感想を共有しました。
研修4日目(平成23年9月29日)
昨日の振り返りの中の質問・疑問について、講師から解説がありました。
市町村森林整備計画演習(演習)
市町村森林整備計画のゾーニングの目的を説明し、一定の広がりのあるエリアについて、班内で分担して作業し、最後に全体を調整しゾーニングを実施しました。
ゾーニング演習の位置づけについて説明 ゾーニング演習の進め方を説明
8~9人で1つの班をつくり、ゾーニング・施業方法の選択を実施
班内2人一組で担当林班を決めて作業
班内2人一組の作業が終了した後で、班内の隣接林班との目標林型、生産目標等について調整し、班全体としてのゾーニングマップを作成。
班毎にゾーニングマップをもとに、ゾーニング・施業方法の選択の考え方を発表し、他班、外部講師等と質疑・意見交換を行いました。
外部講師等による講評
外部講師:岩手大学 岡田秀二教授
研修5日目(平成23年9月30日)
昨日の振り返りの中の質問・疑問について、講師から解説がありました。
第2週に向けた課題設定について
第2週のグループ演習において、各県の市町村森林整備計画(案)について意見交換を行います。それに向けた準備資料について説明がありました。
研修全体の振り返り
フォレスター研修前半の5日間を終えて、新たに獲得したこと、得た知識・情報等について振り替えシートに記入しました。
目指すフォレスター像について(演習)
班毎に受講前に想像していたフォレスター像、研修前半を終えて思う、日本各地に配置されるとうれしい理想的なフォレスター像、その実現のために求められることや課題、課題解決のために個人レベルでできることや集めたい情報、つなぎたいネットワークなどについて、検討し、発表・意見交換を行いました。
班毎に発表
講師による講評
閉講式
研修前半の5日間の講義・演習等を終え、伊藤盛岡森林管理署長から閉講の挨拶がありました。
研修後半は、11月7日~11日にかけて同研修会場において行う予定です。
ページトップへ
|