令和2年度 第2回国有林モニター勉強会を開催
林野庁では、国有林について幅広く国民の意見・要望をいただき、国有林野の管理経営に役立てるとともに、国有林野事業に対する理解を深めていただくなど国民との双方向の情報・意見の交換など対話型の取組を行う「国有林モニター制度」を設けています。
四国森林管理局では、令和2~3年度の2年間を任期とするモニターを公募し、四国4県にお住まいの34名に依頼しました。
この度、「令和2年度第2回国有林モニター勉強会」を令和2年11月17日(火曜日)、徳島森林管理署管内である徳島県三好市西祖谷及び東祖谷樫尾地区において開催しました。
本勉強会は、徳島森林管理署の取組の概要、木の文化を支える活動(シラクチカズラの育成・供給に向けた取組)、巨大地すべりから地域を守る治山事業(排水トンネル、集水井(しゅうすいせい))等について学んでいただけるよう企画しました。
1.徳島森林管理署の取組の概要及びシラクチカズラの育成・供給に向けた取組
徳島県三好市の「祖谷のかずら橋」において、徳島森林管理署の国有林や取組の概要、かずら橋の架け替え資材である「シラクチカズラ」の育成・供給に向けた取組について説明を行いました。
国の重要無形文化財に指定されているかずら橋は3年に1度架け替えられており、その資材となるシラクチカズラの確保が課題となっております。
モニターからは、「地元の小中学生等と共同でシラクチカズラの苗木作りを行っている活動を、心から応援します。」などの感想をいただきました。
管内概要及び木の文化を支える活動の説明 | かずら橋の見学 |
祖谷のかずら橋を背景にモニターとの集合写真 |
2.巨大地すべり地域における治山事業の取組(徳島県三好市東祖谷樫尾(ひがしいやかしお)地区)
(1)祖谷川地区民有林直轄治山事業等の説明
日本有数の地すべり地帯である三好市東祖谷樫尾地区において、徳島森林管理署が実施している祖谷川地区民有林直轄治山事業の説明を行いました。
パネルを用いて樫尾地区全体を展望し事業を説明 |
(2)排水トンネル・集水井(しゅうすいせい)の見学
地すべりを誘発する要因である地下水の排水を行う排水トンネルや集水井(しゅうすいせい)を見学しました。実際に排水トンネルの中に入り、その役割を体感していただきました。
また、集水井(しゅうすいせい)について、その役割や大きさについて説明を行いました。
モニターからは、「地質構造に由来する、地すべり等の災害に対する顕著な対応を見せていただいた。」、「紙面上で教えてもらっただけでは、その全体像や役割をしっかり理解することはできなかったと思うが、実際に排水トンネルを歩き、しっかりと理解を深めることができた。」、「排水トンネルなどの土木工事も森林管理局が実施しているとは思わず、驚いた。」などの感想をいただきました。
地すべり発生のメカニズム等の説明 | 排水トンネルの見学 |
集水井の見学 |
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企画調整課 林政推進係
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