森林土木の未来を拓く!~資材運搬の新しい工夫を紹介する見学会を開催~
令和7年10月15日、徳島県三好市山城町の根津木・白川復旧治山工事現場にて、「森林土木事業における資材運搬工法見学会」を開催しました。
山間部の施工現場は急峻・狭隘など立地条件が悪く、資材運搬方法が工事の進捗や安全性に大きく影響するため、それぞれの現場条件に合った資材運搬方法について、徳島県・高知県の関係機関や森林管理局の職員など約50名が参加し、ラジコン式油圧ウインチと大型ドローンによる資材運搬の実演を通じて、最新技術を体験しました。
- 豪雨被災地での復旧工事と新技術の活用
見学会の舞台となった根津木・白川区域は、平成30年7月豪雨で大規模な山腹崩壊が発生した場所です。令和3年度から国の直轄治山事業として復旧工事を進めています。

- 根津木区域:ラジコン式油圧ウインチで安全性・効率化を実現
従来の索道運搬では、ウインチ設置場所と作業現場が離れており、操作者が直接目視できないため事故リスクがありました。
今回導入されたラジコン式油圧ウインチは、最大1km離れた場所からエンジンの始動・停止が可能で、作業箇所を直接確認しながら安全に操作できます。
これにより、作業効率の向上と作業安全の確保が実現しました。

ラジコン式油圧ウインチの説明
- 白川区域:大型ドローンによる空中運搬の試み
白川区域では、斜面安定化を目的とした工事が進行中。従来の索道やモノレールでは対応できない箇所があり、資材の人力運搬が課題でした。
そこで大型ドローンを導入し、空中からピンポイントで資材を運搬。作業員の負担軽減や危険箇所へのアクセス改善といった点で今後の活用が期待されます。

法面工事における各運搬ルート・範囲
- 実演と質疑応答で理解を深める
見学会では、機材の実演や操作体験を実施。参加者からは「電波到達距離」「実際の利用状況」「採算性」など具体的な質問が寄せられ、協力企業による丁寧な説明で理解が深まりました。

見学会での意見交換
- 今後の展望
今回の見学会は、森林土木工事における新技術の可能性を体感できる貴重な機会となりました。
嶺北森林管理署では、こうした新技術の普及を積極的に推進し、現場の安全性・省力化・効率化を支援していきます。今後も見学会などを通じて、知識や情報を広く伝えてまいります。
添付資料
現地見学会配布資料(PDF : 6,138KB)お問合せ先
嶺北森林管理署治山グループ
ダイヤルイン:0887-76-2110




