プレスリリース
阿津江地区直轄地すべり防止事業完工に伴う記念植樹祭を開催
令和3年12月16日(木曜日)、徳島県那賀郡那賀町阿津江において、阿津江地区直轄地すべり防止事業完工に伴う記念植樹祭を開催しました。
阿津江地区は、平成16年に発生した台風10号により、大規模な崩壊が発生し、下流域に多大な被害を与えました。
平成17年より徳島県が復旧工事を開始しましたが、崩壊地の斜面上部に大規模な地すべりの要因となる箇所が判明し、徳島県と那賀町より直轄地すべり防止事業の要請を受け、平成20年度より徳島森林管理署が事業に着手し、工事を行ってきましたが、このたび14年間かけた事業も、令和3年度に完工となります。
そこで、事業の完工を記念し、地元住民及び地権者の皆さん、那賀町立相生小学校5・6年生の生徒の皆さん、徳島県立那賀高等学校森林クリエイト科2年生の生徒の皆さん、また、徳島県及び那賀町関係者の皆さんを招待し、74名と多くの方に参加をいただき完工記念植樹祭を開催することとなりました。
森林環境教育の一環として、当日参加して頂いた、相生小学校と那賀高校の生徒を対象に、「くずれた森を治す治山事業」と題して、治山グループ・岩原慶季係員により、森林機能の役割や、災害当時の状況と復旧の経過などの説明を行いました。その中で、当工事請負施工者である(株)新居組の協力により、ドローンによる苗木の運搬を実演しました。初めて見た生徒の皆さんも興味津々でドローンの行方を追っていました。
次に参加者全員での植樹作業を行いました。樹種は「ケヤキ」「イタヤカエデ」「ヤマザクラ」を植樹し、シカの食害対策のため、植樹した木の周りに網を張る「単木保護工」も設置しました。植付け作業は、小学生も含め経験者が多いことから順調に行われましたが、保護工については普段慣れない杭の立て込みに四苦八苦していました。しかし、小学生と高校生の混合班としたことにより、高校生が小学生を優しくサポートするなど仲良く協力しながら、予定本数を設置することが出来ました。帰りの際には仲良くなった高校生と小学生が声を掛け合うなど、微笑ましいイベントとなり、相生小学校の校長先生も「高校生と一緒にできてよかった」「大変貴重な体験ができた」と喜んでおられました。
次に上山研司総括治山技術官より、地元住民及び地権者の皆さんへ、事業の経過と地すべり対策の効果や、効果判定委員会の結果などについて報告しました。その後の意見交換では、特に要望等は出なかったものの、今回植樹した木や、現在施工中の植栽工をあらためて見上げ、今後、元の緑に復旧していく山を想像し、あらためて関心を寄せていました。
来年、令和4年3月3日には事業の完了に伴う完工式典を計画しており、今後の管理を徳島県へスムーズに引き渡すために、治山グループを筆頭に準備中であり最後を飾る式典を成功させるために頑張っています。
![]() 坂口町長のあいさつ |
![]() 岩原係員の森林環境教育 |
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植樹作業 |
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![]() 代表者による標柱設置 |
![]() 上山総括治山技術官による完工説明 |
![]() 島田署長の閉会あいさつ |
![]() 記念写真 |
お問合せ先
徳島森林管理署
ダイヤルイン:088-637-1230
FAX番号:088-666-1818