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四国森林管理局

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    プレスリリース

    四国山地におけるツキノワグマ生息調査の結果について ~「はしっこプロジェクト2024」~

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    令和7年6月12日
    四国森林管理局
    中国四国地方環境事務所
    (認特)四国自然史科学研究センター
    剣山山系及びその周辺地域のみに生息する四国のツキノワグマは、2017(平成29)年時点で16頭から24頭と推定されており(鵜野ら 2019)、環境省レッドリスト2020では「絶滅のおそれのある地域個体群」とされています。

    四国森林管理局、中国四国地方環境事務所及び(認特)四国自然史科学研究センターでは、ツキノワグマの生息状況を把握するための調査「はしっこプロジェクト」を、2014(平成26)年度から連携して実施しています(中国四国地方環境事務所は2015(平成27)年度から参画)。

    2024(令和6)年度の調査結果は下記のとおりでしたので、お知らせします。

    1 調査概要

    調査期間:2024(令和6)年4月から12月まで

    調査方法:無人撮影装置(センサーカメラ)による調査

    34箇所83地点に無人撮影装置を設置
    四国森林管理局:6箇所19地点
    中国四国地方環境事務所:12箇所24地点
    四国自然史科学研究センター:15箇所36地点
    ニッポン高度紙工業株式会社:1箇所4地点

    2 調査結果(別添1)

    2024(令和6)年度に「はしっこプロジェクト」でセンサーカメラを設置した34箇所のうち、19箇所(徳島県12箇所、高知県7箇所)においてツキノワグマが確認されました。調査によって最低26頭が識別され、親子が4組確認されました。
    また、生息が確認された19箇所のうち、15箇所はこれまで生息が確認されている地域(分布中心地域)で、残る4箇所は2017(平成29)年以降に生息が確認された、生息域の辺縁地域での確認となりました。
    今回、識別された26頭全てが分布中心地域で確認されており、依然として四国のツキノワグマは剣山山系及びその周辺の限定的な地域が主な分布域と推察されます。また、絶滅の危険性が高い個体群では、繁殖が安定して行われているかということが重要な情報となります。今回、複数の親子が確認されており、個体数が少ない中でも繁殖が行われていることが確認できました
    今後とも、四国のツキノワグマの生息状況を適切に把握するために、今年度に生息が確認された辺縁地域を含め、各機関の連携により引き続き生息状況を調査し、恒常的な分布域であるか確認していきます。(PDF : 140KB)

    3 今後の予定

    今回の調査結果を踏まえて、2025(令和7)年度も調査を継続することとしています。

    調査箇所写真(別添2)(PDF : 644KB)

    お問合せ先

    四国森林管理局
    計画課 福長、稲澤
    TEL:088-821-2100

    中国四国地方環境事務所
    四国事務所 金丸、福田
    TEL:087-811-6227

    (認特)四国自然史科学研究センター
    山田、安藤
    TEL:0889-40-0840