チッパーによる枝条処理方法の勉強会を開催
チッパーによる枝条処理方法の勉強会を開催しました
令和2年10月27日
森林技術・支援センター
現在、伐倒・集材作業において発生する大量の枝条が地拵・植栽作業や、その後の下刈作業において支障になるなど、安全性や効率的な作業に影響を与えることが、大きな課題となっております。一方でこの枝条を木質バイオマス燃料として活用し、新たな林産物収入に取り組んでいる状況でもあります。
この度、枝条処理を行うため破砕機(チッパー)を導入し、地拵作業等の労働強度の軽減や加工したチップをバイオマス燃料等に利用することで、令和2年10月2日に新たな林産物収入に取り組んでいる香川森林管理事務所管内の皆伐跡地の国有林において、効率的な枝条処理方法の技術の習得と作業システムを検討する勉強会を徳島県のつるぎ木材加工協同組合様に協力いただき開催しました。
当日は、職員30名、林業事業体から4事業体が参加しましたが、ほとんどの参加者はチッパーによる枝条処理作業を見たことがなく、枝条があっという間にチップ化され、また、林内に枝条が少ないことなど興味深く見ることができました。
処理状況を見た後に行った意見交換会では、「チップとして加工した場合、枝条のままで搬出すより付加価値が付くので収益が上がる」また、「現地では枝条が少なくなるので地拵・植付作業が省力化できている」等の話があり、参加者からは「コスト面が心配」「高知県ではチップ化した商品を直接持って行くところは限られてくるなど、トータルコストを考えながら導入に踏み切る勇気がいる」などの話も出ましたが、全体的には新たな取り組みに期待する声が多く聞かれました。
今回の勉強会はこれまで活用できなかった枝条が有効に活用されるとともに、更新作業の省力化に繋がることがわかるなど、有意義な勉強会となりました。
当センターでは、引き続きこのような勉強会等を積極的に開催していきたいと考えております。
![]() チッパーによる粉砕の様子(1) |
![]() チッパーによる粉砕の様子(2) |
![]() チッパー作業周囲の様子 |
![]() フォワーダによる搬出の様子 |
![]() 勉強会の様子 |
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