南予森林アカデミー「苗木植栽実習、獣害対策実習」
令和5年12月20日
愛媛森林管理署
愛媛森林管理署は、令和5年12月8日、南予森林アカデミー研修生4名を対象に、苗木植栽と獣害対策の実習を行いました。
苗木植栽実習は、目黒山国有林2082林班で行いました。
愛媛森林管理署の職員が当箇所の植栽本数の基準は、ha当たり2,100本植えであり、植栽の列間距離は2mで、苗間距離は2.38mであることを説明しました。説明の後、職員が苗木植栽の実演を行い、研修生全員が実習として、ヒノキコンテナ苗60本の植栽を行いました。
研修生は職員の説明をよく聞き、実演で教えられたとおり、一本一本丁寧に植栽を進めていました。研修生から、「自分たちの植栽した苗が数十年後どのように成長するのか楽しみ」との感想がありました。
植栽の説明をする愛媛森林管理署の職員 |
植栽をする研修生 |
苗木植栽実習を終えて、中ノ川奥山国有林2060林班に場所を移して、獣害対策実習を行いました。
最初に職員が愛媛森林管理署におけるシカや、ウサギ等の獣害対策や実際に使用している囲いわなとくくりわなの仕組みや設置方法について説明しました。
また、職員がシカの囲いわなとくくりわな、ノウサギのくくりわなの仕掛けを実演し、その後、実習として、研修生が囲いわなとくくりわなの仕掛けを行いました。
職員がウサギのくくりわなをたくさん仕掛けても捕れず、仕掛ける箇所の選定が難しいことを説明すると、研修生から驚きの声が上がっていました。
シカ囲いわなを仕掛ける研修生 | シカくくり罠を仕掛ける研修生 |
うさぎくくりわなの説明をする愛媛森林管理署の職員 |
愛媛森林管理署の南予森林アカデミーへの講師派遣、研修フィールドの提供は、ドローン操作実演及び活用事例研修(5月)、苗木活着調査実習、高性能林業を使った間伐作業現場の見学(8月)に続いて、今回で3回目であり、今回の実習が令和5年度最後の実習となります。
愛媛森林管理署は、林業の新たな担い手の育成・確保のため、来年度以降も南予森林アカデミーへの支援を行ってまいります。