令和7年度林業普及指導員全体研修会(愛媛県)での講演
令和7年7月31日
愛媛森林管理署
7月30日、愛媛県の令和7年度林業普及指導員全体研修会が松山市内で開催され、県職員や来賓の総勢69名が参加しました。
林業普及指導員による「森林資源の適正な管理・利用に向けた市町村支援の取組」をテーマとする発表があった後、当署より「南予森林アカデミー等民有林が進める『新たな森林管理システム』に対する愛媛森林管理署の支援について」と題した特別講演を行いました。
・南予森林アカデミーへの支援内容とその背景
当署は、南予森林アカデミー開校2年目の2023年度から同機関に対して、国有林のフィールド提供や研修講師の派遣を行っています。具体的には、ドローン操作、苗木の植栽、獣害対策の講義や間伐作業現場の見学等を行っています。
国有林野事業による民有林施業への貢献が提唱され、『国有林の管理経営に関する基本計画』に「大学の研究・実習等へのフィールドの提供等を通じ、森林・林業技術者の育成を支援するとともに、林業従事者の育成に向けた林業大学校等への講師派遣等に努めることとする」と明記されていることから、当署としても同機関に種々の協力や支援を行う必要があります。
ただ、単にそのことを理由に協力や支援を行っているわけではありません。南予地域では、(ア)市町では林業の知識や技術を有する職員不足、(イ)市町単独での実施は困難で連携が必要、(ウ)森林環境譲与税は地域の「森づくり」、「人づくり」に活用すべき、(エ)適切な経営管理は市町が主導的な役割を果たさなければならない、といった意見を受け、市町が連携し主導的に林業経営や人材育成を行うという強い意志の下、同機関が発足しており、森林環境譲与税を充て運営されています。
南予地域には国有林の生産事業現場が多数あり、伐採後の植栽や保育事業も必須となります。愛媛県も市町の事業支援や林業事業体の育成等のサポート体制を強化するなど取組を実施していることから、当署としても将来、国有林のフィールドで大いに活躍していただける人材を育成するためにも、同機関に協力や支援を行っています。
愛媛署は、引き続き民有林のニーズを把握するためにも、愛媛県や市町との交流や情報交換を行ってまいります。
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お問合せ先
愛媛森林管理署
ダイヤルイン:089-924-0550





