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九州森林管理局

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    トピックス

    2020年2月26日(水曜日)

    荒川登山道の安全点検を実施


      屋久島山岳部保全利用協議会は、林野庁・環境省・鹿児島県・屋久島町等の関係団体と、縄文杉に向かう荒川登山道の安全点検を実施しました。

      当日は、荒川登山口から大株歩道入口までの森林軌道(7km)において、新たな危険箇所やこれまでに示された危険箇所の状況・変化など参加者全員で確認し、危険箇所には落石や頭上注意を促す標示を行いました。

      今回の点検では、これまでの豪雨等により落石した箇所や枯損倒木が滑り落ちそうな危険箇所もあり、経過観察に加え、今後の撤去対策等講じることを確認しました。

    安全点検の様子
    安全点検の様子

    2020年01月11日(土曜日)

    榕城小学校6年生へ森林教室を実施


      ヤクタネゴヨウ保全の会からの職員派遣依頼を受け、西之表市立榕城小学校6年生(84名)を対象に森林教室を実施しました。当初は小学校近隣の公園において野外授業を行う予定でしたが、天候不良のため小学校内の多目的ホールでの開催となりました。当センターからは植物の葉の形の違いや種子島の特徴的な植物を紹介、クロマツとヤクタネゴヨウの種の違いや模型を使って種の仕組みを説明、木の名前当てクイズ等を行い、ヤクタネゴヨウ保全の会は絶滅危惧種であるヤクタネゴヨウの保全活動の取り組み、マツクイムシ対策の取り組み等を説明しました。最後に、校長先生から、「日頃は気付かなかった植物の葉や種の違い、希少な種子島の植物、ヤクタネゴヨウを守る取り組みなど大変貴重な学習ができた」と感謝の言葉をいただきました。

    葉の説明を真剣にメモする児童たち
    葉の説明を真剣にメモする児童たち

    2019年12月23日(月曜日)

    中央中学校へ環境教育を実施


      屋久島町立中央中学校からの依頼を受け、屋久島の林業遺産や森林の保全・整備等に関する現状について、屋久島森林管理署と当保全センター合同で出前授業を行いました。

      最初に、当保全センターの山部自然再生指導官から、優れた自然景観や特異な生態系など森林生態系の保全の取組みについて説明を行い、次に屋久島署の一口森林技術指導官から、屋久島の林業の歴史と人工林の現状及び森林の再生などについて説明しました。また、今回の環境教育は、今までにない全校生徒170名を対象ということで、資料作成に大変苦慮しながらも分かりやすく丁寧な説明で、生徒の皆さんからも大変喜ばれました。

    山部指導官の説明に聞き入る生徒
    山部指導官の説明に聞き入る生徒

    2019年11月30日(土曜日)

    レク森ボランティア活動へ参加


      アサヒビール(株)は、屋久島レクリエーションの森保護管理協議会と「レクリエーションの森の整備・管理及び活用に関する支援協定」を結び、毎年、屋久島自然休養林内において清掃ボランティア活動が実施されています。

     今年度は、アサヒビール(株)鹿児島支社長はじめ職員の方々、荒木屋久島町長、地元関係者の総勢103名が参加しヤクスギランドで実施されました。

     清掃作業は7班に分かれ、50分コース内に設置された木製の手すりや木道のコケを洗い落とし、木目が見えて気持ちよく歩ける歩道に生まれ変わりました。

    冷たい水で洗い流す
    冷たい水で洗い流す

    2019年11月29日(金曜日)

    熊毛地区植樹祭へ参加


      『森がすきずっとずっと守りたい』をテーマに開催された「第66回熊毛地区植樹祭」に当保全センターからも黒木所長外1名が参加協力し関係者等総数約150名が出席しました。

     式典は、木材利用コンクールで表彰を受けた役場新庁舎において開催され、荒木屋久島町長のあいさつの後、林業功労者及び植樹祭テーマ入賞者等の各種表彰が行われました。午後から場所を町有林へ移動し、記念植樹及び一般参加の植樹が行われました。一般植樹の前に当保全センターの奥村生態系管理指導官から、屋久島における苗木の育苗生産に係るこれまでの取組等について説明を行いました。

    一般参加者の植樹
    一般参加者の植樹

    2019年11月28日(木曜日)

    「安房中学校1年生森林教室」令和元年度2回目を開催


      屋久島森林生態系保全センターでは、11月9日に実施した安房中学校での森林教室に続いて、11月28日に2回目の安房中学校1年生に対する森林教室を実施しました。今回の森林教室は、当初「小杉谷・中学校」跡地周辺において、植物観察や小杉谷の歴史についての講義、丸太切り体験等を実施する予定でしたが、天候不順により安房貯木土場や屋久島地杉加工センターの見学、屋久島森林生態系保全センター会議室で葉っぱの見分け方や林業遺産、小杉谷の歴史の座学と木工品づくり、屋久杉自然館の敷地内に平成28年度及び平成29年度に安房中学校の先輩達が植栽した「リンゴツバキ」を見学しました。

     生徒達は、小杉谷に行ったことがない者が大半だったため、現地に行くことができず大変残念がっていました。しかし、安房貯木土場で土埋木の香りを体験したり、地杉加工センターで地杉を製材する様子を見学できたこと、林業遺産や小杉谷の歴史と近年の屋久島の森林施業について詳しい話を聞けたことで、より屋久島の森林・林業について理解と興味を持ってくれたのではないかと思います。特に、地杉加工センターでの質疑の中で、屋久島の地杉で家を建てたいという生徒が数人手を挙げてくれたことは大変嬉しく頼もしく感じました。今後も様々な体験メニューを考え、屋久島の子供たちへ屋久島の森林・林業について伝えていきたいと考えています。

    屋久島地杉の製材を見学する生徒
    屋久杉地杉の製材を見学する生徒

    センター会議室で小杉谷の歴史を学ぶ
    センター会議室で小杉谷の歴史を学ぶ

    2019年11月25日~26日

    山岳ガイドボランティアで小杉谷休憩舎の屋根補修


      屋久島で活動する屋久島観光協会ガイド部会、屋久島山岳連盟、屋久島ガイド連絡協議会に所属する山岳ガイドの皆さんが11月25日~26日の2日間(延べ15人)、日頃から登山客を案内する際に利用している小杉谷休憩舎の屋根補修等のボランティア活動を実施しました。

     この取り組みは平成30年度から実施しており、屋久島森林管理署及び当保全センターからも述べ7名の職員が参加し、山岳ガイドの皆さんと屋根の張替え作業等に汗を流しました。昨年度は休憩舎内の清掃と屋根半分の補修を行っており、今回は、残りの屋根補修と小屋内のベンチの補修を行いました。残念ながら屋根材が足りずに完成できませんでしたが、残りは年内までに完了する計画としています。

      休憩舎の屋根の補修は、軒を約50cm伸ばしたことでより多くの登山者が雨をしのげる快適な休憩舎に生まれ変わりました。山岳ガイドの皆さんは、今後も登山道の補修等のボランティア活動を継続していきたいとのことで、国有林職員とガイド団体との連携を継続しながら更なる国有林内でのボランティア活動が活発に行われていくことを期待しています。

    屋根を補修する山岳ガイドの皆さん
    屋根を補修する山岳ガイドの皆さん

    2019年11月9日(土曜日)

    「安房中学校1年生森林教室」開催


      屋久島森林生態系保全センターでは、安房中学校からの依頼を受けて1年生(28名)を対象とした森林教室(出前授業)を11月9日に安房中学校で行いました。当日は、午前中の2時限を使って、1時限目は森林・林業の現状についての座学と校庭にある植物を観察しながら外来植物を中心に説明を行いました。2時限目では生徒を5班に分け「屋久島版シカカード」を使ってシカの影響により屋久島の森林がどのように変わっていくのかを各班で話し合い結果を発表してもらいました。後半では、携帯トイレの使用方法について説明を行いましたが、これは、11月28日にも安房中学校1年生を対象に小杉谷小・中学校跡地で森林教室を実施するための事前準備として実施したものです。

      生徒達からは、「シカカードゲームは屋久島の森を考えるのにとても良く理解ができた」などの感想が聞かれました。

    校庭で植物の説明を聞く生徒達
    校庭で植物の説明を聞く生徒達
    シカカードで屋久島の森を考える
    シカカードで屋久島の森を考える

    2019年10月29日~30日

    森林・林業の技術交流発表大会


      令和元年10月29日から30日の2日間にわたり、熊本市・くまもと県民交流館パレアにおいて「森林・林業の技術交流発表大会」が開催されました。

      この発表大会は、民有林、国有林が連携・協力して、地域林業の活性化や林業技術の向上に関する情報や技術の交流を図るために毎年開催されており、九州の各地の森林管理署、県、高等学校等から、一般の部で27課題、高校生の部で6課題の発表がありました。

      当保全センターからは、「屋久島におけるグリーンサポートスタッフ(GSS)の取組についてと題し、これまでの巡視や指導等に関する結果について発表しました。


    開会式

    発表を行う宮木・諌山。

    2019年9月9~13日

    令和元年度(夏期)インターンシップの受け入れ


      九州大学1年の学生1名を農林水産省就業体験実習(インターンシップ)として受け入れ、一週間、センターの業務内容等について体験実習を行いました。

      まず、当保全センターの業務概要を始め、(ア)気象観測データ収集、ヤクシカ被害対策など(イ)生態系管理の保全対策として、縄文杉パトロールなど(ウ)レクリエーションの森の保全・利用及び屋久杉ランドの植生調査など(エ)管内国有林における外来種対策とアブラギリ駆除比較試験地(オ)国有林への入林申請から許可など、業務のほぼ全般について学習してもらいました。

      研修生からは、「保全と観光をどのように両立しているのかを学び、保全あってこその観光だということに気づいた。保全のためには、地元の人々の協力が大切であり、人々の輪の中に入ることが重要だということを学んだ。特に自然を相手にする仕事には、現場を大事にするという姿勢が不可欠であり、現場の声なくして優れた方針はできないと感じた。」との感想をいただきました。

      今回の体験が今後に活かされることを期待しています。


    縄文杉の保全対策について説明

    2019年9月3日(水曜日)

    協定大学合同調査への応援


      琉球大学他3校の研究室が合同調査チームで植生植物固定試験地(国有林内5カ所)のうち、白谷固定試験地(プロット内にある胸高直径4cm以上の毎木調査)で成長量調査が実施されました。当保全センターにも応援依頼があり、職員2名が調査に協力しました。

      調査では、学生たちが主体となり各班に分かれて声を掛け合いながら積極的に動き、何百とある調査木を調べました。学生たちは一心不乱に調査を行い足場の悪い地形も慎重に調査していました。その中でも胸高直径が300cm以上の樹木があり、班員は悪戦苦闘しつつ時には木によじ登り試行錯誤しながら胸高直径を測っていました。

      九州森林管理局と九州内5大学間では、人材育成や技術開発に関する協定を締結しており、今後においても森林・林業の発展のために協力していきたいと考えています。


    調査終了後は皆さん元気です。

    2019年8月1~31日

    2019年 夏休み期間中の森林パトロール


      本年度も屋久島森林管理署及び当保全センターにおいて、登山客へのマナー向上の呼びかけや保護林内の状況把握を行う「夏休み期間中の森林パトロール」を行いました。

      宮之浦岳や太忠岳等の主要コースの中から、9コースを選び各チームで実施しました。本年は、新たに蛇之口滝コースを入れて行いましたが、ヒルに遭遇するやら大変なこともありました。

      本年は、若い力を参集することが出来、屋久島の森林の現況や登山客の状況把握など多くの知見を得ることが出来たパトロールになりました。


    奥岳の世界遺産の状況

    2019年8月18日(日曜日)

    レク森「夏休み親子森林教室」開催


      屋久島レクリエーションの森保護管理協議会では、夏休みを利用した恒例行事である「夏休み親子森林教室」を当センター、屋久島森林管理署及び(公財)屋久島環境文化財団の協賛のもと、ヤクスギランドにおいて開催しました。

      標高約1,000mにあるヤクスギランドの当日の気温は21度でやや曇り気味ながら下界と違って快適な気候の中、児童、保護者ら21名が参加し、3班に分かれて50分コースを散策しました。

      レク森職員が解説者として、屋久島の地質、気候、屋久杉や土埋木、貴重な植物や動物など屋久島の魅力を子供たちにも分かりやすく説明し、参加者からは「屋久島についてとても良く理解できた」「自然を肌で感じながらの散策で充実した時間だった」などの声が聞かれました。

    夏休み親子森林教室
    開会のあいさつをする黒木所長

    2019年7月31日(水曜日)

    「屋久島森の塾」開催


      当センターでは、町内小学校教職員を対象に「屋久島森の塾」に取り組んでおり、今年度は中学校にも門戸を広げ、小・中学校17名の教職員参加のもと、7月31日に小杉谷小・中学校跡地で実施しました。(屋久島森林管理署、屋久島町教育委員会共催)

      当日は晴天の中、植物観察、林業遺産、小杉谷の歴史、丸太切り等のカリキュラムを行い、参加者からは「トロッコ道作成に驚きと尊敬」「知りえない歴史が分かった」「労働は大変」などの感想を頂き、来年も機会があればぜひ参加したいとのうれしい言葉を頂きました。

    屋久島森の塾1
    奥村指導官の小杉谷の歴史に耳を傾ける参加者
    屋久島森の塾2
    真剣に丸太切りをする参加者

    2019年7月17日(水曜日)

    縄文杉の立入禁止区域内へ侵入者多数


      縄文杉周辺については、植生及び樹勢の回復を講じるために「縄文杉周辺を立入禁止区域」とし、植生保護柵を設置しています。

      しかしながら、登山者の方が早朝や夕方の時間帯に「立入禁止区域」内へ侵入し、縄文杉の周囲を踏み荒らしたり、下層植生の成長を阻害する行為などルール違反の登山者が後を絶ちません。(特に例年5月頃から見られます)当センターでは、平成17年度に縄文杉の剥皮被害を受け、その対策としてカメラを設置し、屋久島の象徴である縄文杉の被害防止とシカ侵入状況の確認を行うなど保全活動に努めています。

    ~屋久島の象徴「縄文杉」を守るため、立ち入らないようお願いします!~


    カメラ用の三脚を持って侵入(5.22)

    2019年6月3~4日

    高層湿原の保全対策について現地検討


      屋久島町において、高層湿原保全対策現地検討会が開催されました。この検討会は、学識経験者や関係行政機関等で構成されており、今年度から本格的に保全対策等について検討することとなりました。

      今年度は、高層湿原の特に花之江河においてモニタリングの手法と設定場所、試行的に実施する保全対策の場所を選定するために現地調査を行いました。2日目は、現地調査結果を踏まえ保全対策(案)について検討するとともに、出席者から自然環境への配慮など活発な意見や助言等をいただきました。今回の検討会については、整理して取りまとめたうえで、次回の世界遺産地域科学委員会に報告し実施することとなります。


    活発な検討会の様子

    2019年5月24日(金曜日)

    林業関係広報コンクール「最優秀賞」受賞


      第53回林業関係広報コンクールの応募が本年2月に行われ、「洋上アルプス」を広報誌部門に応募したところ「最優秀賞」を受賞し、東京で開催された授賞式に出席しました。

      審査委員会からの講評は、手作りの4ページものながらセンターの活動などをこまめに伝えるとともに、技術情報やモニタリング調査概要及びコラムの枠も設け、多様な情報の提供を実現している。レイアウトや色使いもバランスよく、屋久島内の全戸に配布されているなどの高い評価を受けました。

      これまで原稿をお願いした皆様や編集に携われた諸先輩方に感謝するとともに、これからも、屋久島の情報発信となるよう全職員で取り組んでいく考えです。


    表彰を受け取る奥村指導官

    お問合せ先

    屋久島森林生態系保全センター

    ダイヤルイン:0997-42-0331
    FAX番号:(非常時のみ)0997-42-0333