飯ヶ岳トレッキング~新緑とベニドウダン~(平成28年5月22日)
5月22日(日曜日)、山口市の徳地森林セラピー基地で活動する「森の案内人」の会の主催により『飯ヶ岳トレッキング~新緑とベニドウダン~』が行われました。
飯ヶ岳は山口市(旧徳地町)と周南市(旧鹿野町)との市境に位置しており、標高は937mで滑山国有林では最も標高が高い山です。
今回のイベントでは森の案内人の方々とともに、約20名の一般参加者の皆さんを案内し、新緑や貴重な『滑マツ』、山頂付近に咲く『ベニドウダン』の花を楽しんでいただきました。
トレッキングコースは標高差約300m、全長約3.7kmで、登山時間は約2時間半、下山時間が約1時間半の予定です。
登り始めて10分ほどで、滑山国有林内にわずかに残る銘木アカマツ『滑マツ』の巨木に到着です。
参加者の皆さんはその大きさに驚きながら、代わる代わる巨木に触れ、雄大な滑マツを堪能していました。
登山道沿いに滑マツを見ながらさらに登ること約1時間、谷を渡り、ササをかきわけ、大きな倒木を超え、本州最西端のブナの天然林に到着します。
この辺り一帯の森林には滑マツの他にもブナやミズナラなど様々な樹木が生育し、森の土壌からゆっくりとしみ出す清涼な水が谷を流れています。
参加者の皆さんにはこの豊かな森の恵みを、身をもって感じていただけたのではないかと思います。
飯ヶ岳山頂に近づくと、本日一番の見どころ『ベニドウダン』の花が出迎えてくれます。
トレッキングも終盤になり、疲れが見えていた参加者の皆さんも新緑に映えるベニドウダンの美しさに癒されている様子でした。
当日は雲一つない快晴で、初夏を思わせるような気温でしたが、無事に参加者全員で飯ヶ岳山頂に到着することができました。
山頂では360度の景色を眺めながら昼食を楽しみました。中には十種ヶ峰や弟見山、莇ヶ岳など周囲の山並みを見て次のトレッキングの計画を練る元気いっぱいの参加者もいらっしゃいました。
今回の参加者の中には、昨年の秋に行われた飯ヶ岳トレッキングにも参加した方がおり、「今回も大変良かった」と感想をいただきました。
これからもこうしたイベントを通して森林の魅力や滑山国有林と滑マツのことを知っていただければ幸いです。
(徳地森林官寺田智哉)
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