「滑マツ保存会」による現地視察(平成29年11月6日)
平成29年11月6日、「滑マツ保存会」による現地視察を行いました。
滑マツとは、滑山国有林に自生する樹齢200年を超すアカマツの大径材のことで、特徴は(ア)材が通直でうらごけが小さい、(イ)枝下が高く枝が少ない、(ウ)樹皮が極めて薄い、(エ)年輪幅が狭く均等で直円である、(オ)心材は赤色鮮明で辺材が少ないなどです。
皇居新宮殿の内装材や錦帯橋の橋脚材にも使用されましたが、マツ枯れや台風被害などにより本数が激減したことから、地元有識者をメンバーとする「滑マツ保存会」を平成26年3月に設立し、滑マツの保全・再生の取組を行っています。
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稚樹植栽の様子 |
植栽箇所状況確認 |
当日は天候にも恵まれ、メンバーと所職員の総勢17名が、午前中は、事前に採取していた稚樹の植栽や、平成28年度に植栽した箇所の状況確認を行いました。
午後からは、今年度滑マツの遺伝資源を保存するため樹幹に薬剤注入を行う箇所に移動し事業概要の説明等を受けました。
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樹幹注入箇所での説明の様子 |
最後に、意見交換を行い、マツは陽樹であり日光が当たらないと育たない。周囲の刈り払いは大事である。育つ環境に植栽しないといけない。専門家の知恵をもらう。等の意見が出されました。
今後も、今回の現地視察等を踏まえ、滑マツの保全・再生に取り組んで行きます。
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