倉吉閉鎖型採種園及び森下苗圃を見学しました
令和5年3月8日、鳥取森林管理署長及び若手職員4名で倉吉閉鎖型採種園及び森下苗圃を見学しました。
倉吉閉鎖型採種園とは日本製紙株式会社が令和4年度に造成した採種園であり、今後の林業で注目されている特定母樹(※)からコンテナ苗用の種子を生産しています。見学会では採種園の概要及び苗の人工交配について教えていただきました。普段の業務で種子の生産現場を見る機会は少ないため、人工交配の詳しい手順や苗の生産事情について理解を深めることができました。
見学会の後半では実際に苗を育てている森下苗圃にてコンテナ苗の植え替え作業や保管中のコンテナ苗の見学をしました。植え替えたばかりのコンテナ苗や生育途中のコンテナ苗など初めて見るものが多く、生産現場の実態や苗の種類による生育状況の違いなどについて知ることができました。
当署では今後とも苗の生産者の意見や実態を踏まえた再造林が必要だと思いますので、今回の見学会は今後の事業を進める上で貴重な体験になったと思います。
(※)特定母樹とは在来の品種と比較して1.5倍以上の成長が見込めること、木材の剛性が優れていること、通直性が優れていること、花粉の量が半分以下であることなどを基準に農林水産大臣が指定した品種のことです。
見学の様子(倉吉閉鎖型採種園)
雌花の写真
苗(コウヨウザン)の植え替え作業の様子(森下苗圃)
スギ1年生苗の根の写真
(※)上の写真は日本製紙株式会社で開発された育苗方法で生産されたスギコンテナ苗です。1年生未満(11ヶ月)の苗ですが、根鉢がしっかりしています。
見学の様子(森下苗圃)
お問合せ先
鳥取森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6125