シカ被害の多い米原市伊吹山でくくりわなの出張講座を実施
令和7年2月17日、滋賀県米原市上野にある伊吹山において、小林式誘引捕獲法(くくりわな)の出張講座を実施しました。
伊吹山(標高1,377m)は滋賀県最高峰の山であり、かつて牧野富太郎がたびたび訪れ、伊吹山特有の貴重な植物が見られることで知られています。山頂付近は「伊吹山頂草原植物群落」として国の天然記念物に指定されています。
しかし近年、シカの増加による食害が深刻化し、植生が減少したことで山肌が露出。昨年7月には豪雨による大規模な土砂崩れが発生しました。このため米原市では、シカによる被害拡大を防ぐため、捕獲強化などの対策を進めています。
滋賀森林管理署では支援の一環として、ドローンによる被害状況の撮影(オルソ画像・植生指数画像の提供)や、米原市のシカ捕獲協定に基づくICT囲い罠の貸与・設置協力を行ってきました。
今回、市では囲い罠や銃猟に加え、新たにくくりわなによる捕獲を実践することとなり、初心者でも簡単に捕獲できる小林式誘引捕獲法の講習を実施することとなりました。出張講座は一部残雪のある伊吹山の中腹付近で行われ、市職員ら6名が参加しました。講座では、署の職員が小林式誘引捕獲法の概要を説明した後、設置方法の注意点を説明しながら実演を行いました。その後、参加者は職員の指導のもと実習を行い、小林式誘引捕獲法のノウハウを習得しました。
今後は当署から市へ小林式誘引捕獲法に適したくくりわな20基を貸し出し、本格的な捕獲活動を進めていく予定です。
滋賀森林管理署では、引き続きシカ捕獲対策をはじめ、地域の森林・林業の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。
小林式誘引捕獲のリンク→小林式誘引捕獲法:林野庁
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小林式誘引捕獲法の概要説明 |
小林式誘引捕獲法の実演(ア) |
小林式誘引捕獲法の実演(イ) |
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小林式誘引捕獲法の実演(ウ) |
小林式誘引捕獲法の実演(エ) |
小林式誘引捕獲法の実演(オ)(完成) |
お問合せ先
滋賀森林管理署
〒520-2134
滋賀県大津市瀬田3-40-18
Tel:050-3160-6115/077-544-3871