森林作業道作設指針
森林・林業再生プラン推進本部の下に設置された路網・作業システム検討委員会での論議を踏まえ「森林作業道作設指針」、「近畿中国森林管理局森林作業道作設仕様書」が定められました。
森林作業道は、間伐をはじめとする森林整備、木材の集材・搬出のため継続的に余地いられる道であり、地形に沿うことで作設費用を抑えて経済性を確保しつつ、繰り返しの使用に耐えるよう丈夫で簡易なものであることが必要です。
また、目標とする森林づくりのための基盤であり、その目的に従って安全な箇所に効果的に作設し、路線は伐木造材や集材作業に使用する機械の種類、性能、組み合わせに適合し森林内での作業の効率性が最大となるよう配置する必要があります。
作設に当たり、縦断勾配は、10°(18%)以下を基本とし、横断勾配は水平で波状の縦断勾配による分散排水、安全な場所での排水及びカーブ上部での排水とします。
施工に当たり、適切な締め固めによる堅固な土構造を基本とし構造物は必要最小限、切土は地形・地質、土質、気象、作業空間、土量の抑制、法面の安定を考慮するほか、盛土は、路体支持力確保のため30cm程度ごとに締め固め、法面は原則1割以下、路網作設のための行う伐開は必要最小限の幅とし、周辺環境への配慮することなど、森林作業道を作設する上で考慮すべき最低限の事項を目安として定めています。
(イラスト:フォレストサーベイ「森林作業道づくりテキスト」から)
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森林整備部資源活用課担当者:企画官
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