国有林の仕事(業務内容のご案内)
1森林の計画
国有林野事業では、国民の大切な森林を管理するために、「全国森林計画」や「国有林野の管理経営に関する基本計画」(管理経営基本計画)に即し、森林計画区ごとに「地域管理経営計画」などを立て、これに基づき適切な管理経営に努めています。「地域管理経営計画」などを立てる際には、計画案作成前の段階から住民懇談会の開催やホームページへの掲載等により、広く国民の皆様からのご意見を反映するように努めています。
また、地方公共団体などの意見を聴き、民有林とも一体となって計画が立てられるよう協力し合い、森林づくりや木材供給などの連携にも努めています。
・大和・木津川森林計画区
計画期間 | 平成30年4月1日~令和5年3月31日 | |
主要事業量 | 主伐量 | 33,139m3 |
間伐量 | 8,751m3 | |
林道開設等 | 改良1路線 |
・北山・十津川森林計画区
計画期間 |
令和3年4月1日~令和8年3月31日 | |
主要事業量 | 主伐量 | 4,974m3 |
間伐量 | 87,660m3 | |
林道開設等 | 開設1路線、改良2路線 |
・吉野森林計画区
計画期間 | 平成31年4月1日~令和6年3月31日 | |
主要事業量 | 主伐量 | 792m3 |
間伐量 | 49,253m3 | |
林道開設 | 開設2路線、改良1路線 |
2森林の整備
森林は、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、木材をはじめとする林産物の供給等の多面的機能を有しており、国民生活及び国民経済に大きく貢献しています。このような機能を持続的に発揮しつつ、林業の成長産業化を実現していくためには、植栽、保育、間伐等の森林整備を適切に行うことによって、健全な森林を造成し、資源の循環利用を進めていく必要があります。特に、我が国の森林が利用期を迎える中、森林施業の集約化や路網整備を通じて施業の低コスト化を図りつつ、計画的に間伐や主伐後の再造林等の森林整備を進めることが重要です。また、奥地等の条件不利地や、気象害、鳥獣害等を受けた被害森林のような、林業的な取り組みで対応できない森林については、公的な関与による森林整備を強化することが必要です。このような多様な森林に対応した整備を推進していくため、「森林整備事業」を実施しています。
・令和4年度予定
事業種 | 国有林 | 面積(ha) | 林積(m3) |
誘導伐 | 桧股 | 2.32 | 1,031 |
保育間伐 (活用型) |
桧股 | 10.81 | 1,351 |
塔ノ谷 | 69.00 | 6,748 |
・これまでの森林整備の取組(令和3年度伐採系森林整備事業)
存置型間伐の実施(高取山)
3木材の生産
国有林野事業では、公益重視の管理経営を推進しつつ、地域における木材安定供給体制の構築等を図るため、木材の持続的かつ計画的な供給に努め、地域の林業・木材産業の活性化に貢献できるよう努めています。
・令和3年度委託販売の結果
樹種 | スギ | ヒノキ | アカマツ | 合計 |
材積(m3) | 567.627 | 254.752 | 2.261 | 824.640 |
平均単価 | 14,010 | 24,691 | 12,985 |
委託販売の様子(木材市場)
・令和4年度委託販売、システム販売の予定
委託販売 | 約400m3 |
システム販売 | 約1,000m3 |
4林道等の開設
林道および継続的に使用する作業道は、木材の搬出や間伐等の森林整備に不可欠なだけでなく、人々が憩いの場として森林を利用する際の重要なアクセスとなります。そのためには安全で効率良い道づくりが必要となってきます。危険がなく、また景観にも配慮された道づくりは、地域振興にも大きな役割を果たします。投資効果や林業等の産業育成を考慮しつつ計画的に整備することに努めています。
入谷林道支線
高取山林業専用道
5治山事業
治山事業は、森林の維持造成を通じて、山地災害から国民の生命・財産を保全するとともに、水源の涵養、生活環境の保全・形成等を図る重要な国土保全政策の一つです。
・奈良森林管理事務所における治山事業
6レクリェーションの森(日本美しの森 お薦め国有林)の紹介
みなさまに広く森林に親しんでいただくために、全国の国有林の中で、山岳、湖沼などと一体となった美しい森林や野外スポーツに適した森林を「レクリェーションの森」に選定し、森林レクリェーションの場として提供しています。
・大和三山風景林
畝傍山
香久山