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近畿中国森林管理局

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    世界文化遺産貢献の森林

    「世界文化遺産貢献の森林」は、森林の重要性、森林と文化財のかかわり等を広く普及するための象徴的・総合的な拠点として、(ア)木造文化財等の修復に必要な檎皮や木材など資材の供給、(イ)背景となる森林と木造文化財等とが一体となった景観の保全、(ウ)檎皮採取技能者である原皮師の養成のためのフィールドの提供、(エ)木造文化財等と森林のかかわりを学習する場としての活用などを目的に、世界文化遺産周辺に所在する国有林において設定しています。

    奈良森林管理事務所では、1,168㌶の世界文化遺産貢献の森林を設定しています。

    大和・木津川森林計画区

    大和・木津川森林計画区には、世界文化遺産の「法隆寺地域の仏教建造物」や「古都奈良の文化財」があり、隣接する国有林(忍辱山・菩提山・地獄谷・寺山・野山・耳成山・香久山・畝傍山)に約325㌶の世界文化遺産貢献の森林を設定しています。
    ここでは、檜皮の供給や原皮師の養成の場、木造文化財の修復用材を備蓄・供給する場、文化的景観の森林の風致の保全を図る場、森林と文化財のかかわり等を学習する場として整備しています。

      
    文化財用材の森林ゾーン(地獄谷国有林・奈良市)
    木造文化財建築物の修復用として木材を供給します。
    檜皮の森林ゾーン(野山国有林・斑鳩町)
    檜皮(ひわだ)採取作業
     

    北山・十津川森林計画区

    世界文化遺産に登録された大峯奥駈道や熊野参詣道の周辺に位置する国有林(鳴川山・池郷・白谷山・伯母子)の一部区域(約610㌶)について、参詣道と一体となった森林景観を保全するために、世界文化遺産貢献の森林として設定しています。

    鳴川山国有林を通る大峯奥駆け道  大峯奥駆け道の稜線
    鳴川山国有林をとおる大峯奥駆道
    (大峯奧駈道は紀伊半島の背梁部にあたる大峯山脈の稜線伝いに、吉野と熊野本宮を結ぶ、約170kmに及ぶ厳しい修行の道です。)

    吉野森林計画区

    世界文化遺産の「大峯奥駈道」、「熊野三詣道」、「高野山町石道」の三つの参詣道は、沿道の山岳・森林と一体となった文化的景観を形成しており、周辺に位置する国有林(伯母谷)の約233㌶を世界文化遺産貢献の森林として設定し、文化的景観の森林の風致の保全を図る場としています。

    伯母谷国有林
    伯母谷国有林の稜線

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