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近畿中国森林管理局

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    用語の解説(か行)

    主な森林・林業、国有林に関する用語の解説です。

    カーボンニュートラル(かーぼんにゅーとらる)

    バイオマスを燃焼すること等により放出される二酸化炭素は、生物の成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素であることから、バイオマスは、ライフサイクル全体の中では大気中の二酸化炭素を増加させない。この特性を称して「カーボンニュートラル」という。
    また、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を全体としてゼロにすることを指す。「排出量を全体としてゼロ」とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、植林・森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味する。

    改質リグニン(かいしつりぐにん)

    改質リグニンとは、日本固有の樹木であるスギから取り出されたバイオ由来の新素材のこと。リグニンとは、木材の約3割を占める成分で、木材を固くしっかりした構造にする役割があるが、樹種や生育環境に適応した進化により多様な構造を持ち、同じ性質の材料を安定的に作ることが難しかった。研究により、スギは安定供給に適した比較的均質なリグニンを持つことがわかり、物理特性を改質したリグニンの製造技術の確立に成功し、工業材料化が可能となった。

    皆伐(かいばつ)

    一定範囲の樹木を一時に全部又は大部分伐採するもの。
    育成単層林施業を行う際の伐採方法。

    かかり木(かかりぎ)

    チェーンソーで伐採した木が予期せぬ方向に倒れ、他の立木に引っ掛かり、木の先端が地上まで落ちてこない状態のこと。

    囲い罠(かこいわな)囲いわな

    獣害対策の1つで、囲い状の柵の中に複数の野生動物を閉じ込めて一度に捕獲する罠のこと。

    架線集材(かせんしゅうざい)架線集材

    空中に張ったワイヤーロープを使って、伐採した木を吊り上げ林道端等に運ぶ方法。

    学校林(がっこうりん)

    自然体験や環境教育などで使用するため、学校が保有する森林。

    活着(コンテナ苗の)(かっちゃく)

    コンテナで育成した苗が山に植え付けた時に根付いて成長すること。コンテナ苗は、活着率や初期成長に優れている。

    川上、川中、川下(かわかみ、かわなか、かわしも)

    林業・木材産業における、木材の生産から加工、利用までの流通体制のことで、川上は造林・素材生産部門など、川中は製材・加工部門など、川下は住宅建築部門や消費者などが該当する。

    官行造林地(かんこうぞうりんち)

    旧公有林野等官行造林法(大正9年法律第7号)に基づき、国が公有地又は私有地の所有者と契約を結び、国が費用を負担して森林整備を行い、伐採等の収益を土地所有者と分け合う森林のこと。

    乾燥材(かんそうざい)

    建築用材などとして使用する前に、あらかじめ乾燥させた木材。木材に含まれる水分を一定の水準まで減少させることにより、寸法の狂いやひび割れ等を防止し、強度を向上させる効果がある。乾燥方法により、天然乾燥材(AD材)と人工乾燥材(KD材)に区分される。

    間伐(かんばつ)間伐

    育成段階にある森林において樹木の混み具合に応じて育成する樹木の一部を伐採(間引き)し、残存木の成長を促進する作業。この作業により生産された丸太が間伐材。一般に、除伐後から、主伐までの間に育成目的に応じて間断的に実施。

    機能類型(きのうるいけい)

    森林の管理経営を行ううえで、重点的に発揮させるべき機能を5つの類型に区分したもの。山地災害防止タイプ、自然維持タイプ、快適環境形成タイプ、森林空間利用タイプ、水源涵養タイプに区分される。

    木の文化を支える森(きのぶんかをささえるもり)

    歴史的木造建造物や伝統工芸など、「木の文化」を後世に継承していくために必要な木材や樹皮などの資材を供給する森林を守り育てるため、国民参加の森林づくりの活動のフィールドとして、国有林野を一定期間活用する制度のこと。

    くくり罠(くくりわな)くくりわな

    鳥獣の通り道等へ設置し、鳥獣の足首をワイヤーでくくる仕掛けの罠のこと。

    グリーン成長(ぐりーんせいちょう)

    自然環境や自然資源への負担を軽減しつつ、経済的成長も見込んでいくこと。自然資源と生態系を適正に保全・活用し、持続可能な成長を目指す。

    くん蒸(くんじょう)くん蒸

    薬剤等でいぶして殺虫すること。
    松くい虫やナラ枯れの被害により枯死した木を伐倒したあとビニールで包んで薬剤によりくん蒸し、木材の中にいる幼虫等を駆除する。

    境界巡検(けいかいじゅんけん)境界巡検

    国有林の周囲に設置されている境界標(杭)及び境界線の状況を森林官等が定期的に点検し境界標及び境界線の位置を明らかにする業務。

    渓間工(けいかんこう)渓間工

    治山工事の一つで、渓流に治山ダム工等の施設を設置し、流れてくる土砂を貯め、台風や大雨時に土砂が一度に流れ出さないようにすることや貯めた土砂で両岸の山を支えて山崩れを防止することを目的とする。流木を補足する治山ダム工の設置も推進している。

    公益的機能維持増進協定制度(こうえきてききのういじぞうしんきょうていせいど)

    周囲を国有林に囲まれているなど、国有林と一体として整備及び保全を行うことが相当と認められる民有林について、森林管理局長と森林所有者等が協定を締結し、当該民有林の整備及び保全を行うことができる制度のこと。(「森林共同施業団地」の場合と異なり、この制度では民有林内の事業も、国有林の事業として一体的に実施することが可能。)

    公益的機能別施業森林(こうえきてききのうべつせぎょうしんりん)

    森林の有する公益的機能の高度発揮が求められ、森林の樹種構成、林道の整備状況等地域の実情からみて、これらの公益的機能の維持増進を図るための森林施業を積極的かつ計画的に実施することが必要かつ適切と見込まれる森林の区域のこと。

    更新(こうしん)

    伐採等により樹木が無くなった箇所において、植林を行うことや自然力の活用等により森林の世代が替わること。

    高性能林業機械(こうせいのうりんぎょうきかい)高性能林業機械

    従来のチェーンソーや集材機等と比べて、作業の効率や労働強度の軽減等の面で優れた性能をもつ林業機械。主な高性能林業機械は、フェラーバンチャ、スキッダ、プロセッサ、ハーベスタ、フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダ。

    合板(ごうはん)

    丸太から薄くむいた板(単板)を、繊維(木目)の方向が互い違いになるように交互に重ね、接着したもの。

    広葉樹(こうようじゅ)

    樹木を葉の形態で分類した名称で、ケヤキ、ブナ、ナラなど扁平な葉をもった樹木をいう。

    国有林(こくゆうりん)

    国が所有している森林のこと。主に農林水産省林野庁が管轄し、各地方森林管理局の下の森林管理署・支署、森林管理事務所によって管理されている。

    国有林直轄治山事業(こくゆうりんちょっかつちさんじぎょう)

    国有林内において集中豪雨や台風などにより被災した山地の復旧整備や機能の低下した森林の整備等を行う事業のこと。

    国有林モニター(こくゆうりんもにたー)

    国有林野に関心のある国民へ幅広く情報を提供するともに、アンケートや意見交換等を通じて頂いた意見・要望を管理経営に活用するための制度。モニターは、公募により選定。イメージは現地見学会の様子。

    国有林野(こくゆうりんや)

    国が所有している森林と森林以外の草生地などを合わせたもののこと。

    小林式誘引捕獲法(こばやししきゆういんほかくほう)小林式誘引捕獲

    林野庁の職員が開発した改良型わなの一つ。くくりわなの周囲に誘引するための餌をドーナツ状に設置し、前足がわなにかかりやすくなるよう工夫することで、シカに警戒されにくく簡単で効率よく捕獲することができる。円の中央から、わな、障害物(石)、誘引餌(米ぬか等)の順に配置する。

    コンテナ苗(こんてななえ)コンテナ苗

    マルチキャビティコンテナ(根巻き防止などの工夫が施されたプラスチック製の苗木生産用容器)で育成した苗木のこと。根の不適切な成長(根巻き)の防止や成長しすぎた根の切断(根切り)作業等が不要となるよう設計されており、一般的に裸苗に比べて育苗期間が短いことに加え、育苗作業の効率化や労働負荷の軽減が可能。また、通常の植栽適期(春や秋)以外でも高い活着率が見込めることから植栽適期の拡大が期待できる。

    お問合せ先

    企画調整課

    ダイヤルイン:050-3160-6700