近畿中国森林管理局では、国有林について地域の皆様の理解を深めるとともに、双方向の情報・意見の交換を図り、ご意見やご要望を国有林行政に役立てることにより、開かれた「国民の森林」にふさわしい管理経営を行うことを目的として、管内84名の方に「国有林モニター」をお願いしています。
今回、10月16日に、管内の中国地方と兵庫県にお住まいの12名のモニターの皆様方のご参加を頂き、今年度第2回目の国有林モニター会議として、岡山森林管理署管内の釜谷国有林で行っている高性能林業機械による木材の造材・搬出作業と、昨年度、列状間伐を実施した水昌山国有林の現地見学及び意見交換会を実施いたしました。
最初の見学場所である釜谷国有林では、プロセッサ、グラップル、スイングヤーダ、フォワーダによる木材の造材・搬出作業の見学を行いましたが、プロセッサによる枝払いや玉切りなどの迫力ある作業風景に、モニターの皆様も、大変驚かれておられたようでした。
また現場では、「このような作業風景を若い人達に見学してもらえば、林業に従事する人も増えるのではないか」等のご意見を頂きました。
次に、昨年度、列状間伐を実施した水昌山国有林の見学を行いました。
間伐の実施状況を見学していただいた後に、間伐が終了した森林を見学していただいたことで、間伐による変化を確認いただけたと思っております。
現場では、「枝打ちは行わないのか」とのご質問を頂き、「近年は、節がないなどの優良材ではなく、一般材の販売が主体であるなどから、枝打ちは行っていない」旨の回答をいたしました。
その後、森林技術・支援センターにおいて意見交換を行いました。
意見交換では、
釜谷国有林における事業費はいくらになるのか。
切捨間伐については経済性優先よりも災害対策も含めて考えるべき。
木質バイオマスにおいて生産側と工場側のバランスに気をつけるべき。
若い人達に林業という職業に興味を持ってもらいたい。
環境教育は、知ることより、実際に見ることが大切だと思う。
などのご質問やご意見を頂き、活発な意見交換が行われました。
今回の会議で得られた貴重なご意見・ご要望については、今後の国有林野の管理経営に反映させるよう努めていきたいと考えています。
参加いただきましたモニターの皆様には、大変御多用のところ御出席いただき、貴重な意見等を賜りましたことについて、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
釜谷国有林での高性能林業機械の説明の様子 |
水昌山国有林での説明の様子 |
意見交換の様子
|
お問合せ先
総務企画部 企画調整課 林政推進係ダイヤルイン(IP電話):050-3160-5685
FAX:06-6881-3415