近畿中国森林管理局では、国有林について地域の皆様の理解を深めるとともに、双方向の情報・意見の交換を図り、ご意見やご要望を国有林行政に役立てることにより、開かれた「国民の森林」にふさわしい管理経営を行うことを目的として、管内65名の方に「国有林モニター」をお願いしています。
今回、9月7日に管内東部地区の11名のモニターの皆様方のご参加を得、今年度第1回目の国有林モニター会議を開催し、滋賀森林管理署管内の国有林で行っている鳥獣被害対策事業(カワウ被害対策)と治山事業の現地見学及び意見交換会を実施しました。
はじめに、カワウ被害対策と森林管理について、伊崎(いさき)国有林(近江八幡市)を見学しました。
過去には、滋賀県内で約41,000羽(伊崎国有林約11,000羽)の生息数が確認されたカワウについて、関係機関と連携した銃器捕獲等により今では県内で約8,500羽(伊崎国有林約1,400羽)まで減少させると共に、森林の植生回復対策により復旧していく森林の現況に興味を持たれ、カワウと人が共生できる森づくりへ向け、「もっと捕獲すべき」「カワウの生態を調査して一層の対策を講じて欲しい」等のご意見をいただきました。
次に、一丈野(いちじょうや)国有林(大津市)において、治山事業地等の見学を行いました。
一丈野国有林は、「レクリエーションの森」として一般の方の利用も非常に多いところですが、前日の大雨の影響を全く感じさせない安定した水量と綺麗な川の流れに、治山事業の必要性を感じていただきました。
その後、滋賀森林管理署において意見交換を行いました。なお、意見交換は移動中のバスの中でも終始行いました。
意見交換では、
木質バイオマス発電等への国有林材の供給を推進して欲しい。
大阪府(箕面市)では森林環境教育に熱心に取組まれているが、他県でも同様に行って欲しい。
家を建築する場合に、国産材と外国産材の性能の違いなど教えて欲しい。
CLT(直交集成板)の国内普及を期待している。
外国資本による森林買収について、法律等の制定が遅れており、水源地の保護等の観点からも一層の規制策に取り組んでほしい。
などについて、活発な意見交換が行われました。
今回の会議で得られた貴重なご意見・ご要望については、今後の国有林野の管理経営に反映させるよう努めていきたいと考えています。
伊崎国有林での植生回復対策事業の説明の様子 |
一丈野国有林での治山事業の説明の様子 |
意見交換会の様子 |
お問合せ先
総務企画部 企画調整課 林政推進係
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