平成27年度検討委員会
「平成27年度大沼地域自然再生検討委員会」は平成27年12月14日(月曜日)南北海道大沼婦人会館で開催されました。委員会には15名(個人1名、4団体4名、関係行政機関4機関10名)が出席し「多様性のある森林への再生」を目指す森林の今年度の取り組み状況、今後の取り扱い及び「検討委員会」のあり方等について、検討を行いました。
議事要旨
平成27年度大沼地域自然再生等モデル事業の実施状況について
(事務局)
資料に基づき平成27年度大沼地域自然再生等モデル事業の実施状況について説明
(委員)
植生観察会については、歩道の作設等苦労もあったが、スミレの群落があったり四季を感じることができ、資料をまとめることが出来た。
今後は野鳥や動物に詳しい人とも一緒に観察を行っていきたい。
(委員)
今回調査した植生をGPS位置情報等を活用して多くの方に見てもらってはどうか。
観察会などの成果は検討委員だけが知っていてもあまり意味がない。
成果をもっと一般に知らしめないと山は守っていけないのではないか。
(委員)
GPS位置情報を公開すると希少な植生などが盗採される恐れがあるのではないか。
(委員)
観察会等を行う場合、一般市民の中に盗採のプロが紛れ込んでいる可能性があるので十分な注意が必要であると考える。
また、あらゆる機会を捉えて盗採防止等、自然を守る啓蒙活動を行っていくべきである。
(委員)
モデル事業の目的の中に漁業者から水質保全が求められているとあるが、漁業者が森林に求めているのは水源涵養であると考えている。
(事務局)
水質保全は、大沼地域として求められているものと理解をしていた。このことが地域の考えと違うのであれば今後議論する中で修正することも検討したい。
その他今後の検討委員会のあり方について(提案)
(事務局)
昨年度の検討委員会の中でも議論された問題であるが、平成16年度にこの検討委員会が発足してから、10数年が経過する中で、グランドデザイン及び長期スパンの計画作成を行い、検討委員会の役割が達成できたと考えており、今回をもって検討委員会を終わることとしたい。
今後はグランドデザイン及び長期スパンの計画に基づいた具体的な作業内容等の短期計画の作成及び実行結果の検証について「大沼自然豊かな森づくり協議会」において行っていきたいと考えている。
なお、グランドデザイン及び長期スパンの計画を変更・修正する必要が生じた場合には、改めて公募等による検討委員会を発足させ、検討していただくこととしたい。
(委員)
検討委員会をやめるとすると、今後「協議会」の役割が大きく変わっていくことになり、会則の抜本的改正等が必要となる。「協議会」総会に向けて役員会(仮称)などを開催して準備をしていかなくてはならないのではないか。
(事務局)
「協議会」については今後、役員会(仮称)等で準備をしていただき2~3月に総会を開催し、新たな役割の確認、会則の改正等を行っていきたいと考えている。
(委員)
検討委員会をやめることによって「協議会」の役割がどう変わるのか、また今後どのような事業をいつごろ行っていくのかを分かり易く示してもらいたい。
(事務局)
「協議会」の役割及び今後の事業等について分かり易い図表のようようなものをなるべく早く作成していきたい。
(委員)
情報として、モデル事業地以外では自然再生に向かっているとは言いがたい伐採などが行われている箇所もあるようだ。
(委員)
現地を見て、問題がある箇所があれば、所管庁に問い合わせる必要もあるのではないか。
(所長)
検討委員会が発足してから10数年、委員の方には大変なご尽力をいただき感謝申し上げたい。
この間のいただいた貴重な議論、ご意見を今後の自然再生等事業に生かしていくよう引き続き努力していきたい。
また、委員のほとんどが協議会にも参加していただいているので、引き続きよろしくお願いしたい。
平成27年度大沼地域自然再生検討委員会資料(PDF : 1,962KB)
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駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センター
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