平成26年度第1回検討委員会
「平成26年度第1回大沼地域自然再生検討委員会」が平成26年12月1日(月曜日)南北海道大沼婦人会館で開催されました。委員会には14名(個人1名、4団体4名、関係行政機関4機関9名)が出席し、「多様性のある森林への再生」を目指す森林の今後の取組等について、検討を行いました。
議事要旨
吉野山国有林における今後の自然再生モデル事業の計画について
(事務局)
資料に基づき吉野山国有林における今後の計画について説明
(委員)
計画については、今までの議論に基づき作成されており、これで良いと思う。
検討委員会も発足して10年になるが、違うテーマ、例えば市民参加の森林環境教育とか、場所についても駒ヶ岳等他の場所で出来るものがないのか来年度に向けて検討していかなくてはならないのではないか。
(委員)
吉野山国有林の活用方法については、一般市民、特に地元大沼の住民が参加できる取組をしていかなくてはならないのではないか。
(事務局)
自然再生の取組を進めるとともに、吉野山国有林を森林環境教育を始めとして様々なことに活用していくようにしていきたい。
吉野山国有林における植生調査の実施について
(事務局)
5月及び6月に実施した吉野山国有林における植生調査について説明
(委員)
来年度一般市民参加の自然観察会を行うための準備として植生調査を行った。
自然観察は、植物などの「もの」だけを見るのではなく地域の歴史、景観、風の向き、山の形など全体を見て行うものであり、多くの人を森林に連れてくる土台としていきたい。
自然観察会等で普段から森林に入って長い目で観察することで、森林の変化に気づいたり地域の気候や環境を知り森林づくりに繋がっていくと考えている。
(委員)
北海道新幹線がやって来るが、新函館北斗駅近くの森林として吉野山や西大沼樹木博士認定常設コースなどの魅力を宣伝しても良いのではないか。
植生調査については、今後も継続して行いHPへの掲載、冊子の作成などにつなげていけるのではないか。
(事務局)
委員からのご意見を基に相談させてもらいながら、来年度の市民参加の自然観察会を計画していきたい。
また、検討委員会のあり方、吉野山の今後の活用方法をどうしていくのか、これからの問題として検討していきたい。
植生調査の成果についてもこれを考えていく上でも活用をしていきたい。
HPへの掲載、冊子の作成については、来年度以降、相談させていただきながら進めていきたい。
吉野山国有林における森林生態系観察会の実施について
(事務局)
11月10日に実施した吉野山国有林における森林生態系観察会について説明
(委員)
クマゲラを始めとしてキツツキ類の痕跡について観察した。
付近で営巣しているクマゲラが吉野山に採餌に来ていると考えられる。
吉野山国有林が生物にとってどういう位置づけなのかを知ることが、今後の施業の正しいあり方を知ることになり、間伐等の伐採についても、うまくクマゲラ等がいなくならないよう施業すると今後も採餌木を利用してくれると考えている。
また、クマゲラが採餌することによって危険木が発生するという考え方があるが、クマゲラが採餌することによって、中の虫が出て行くので木が腐る速度を遅くしているという見方も出来る。
植生調査や生態系観察会で得た情報をたたき台にして、今後伐採した跡の経過観察をしていきたい。
今回、観察会を行って、クマゲラに対する理解が深まったと考えている。
(委員)
森林のはたらきとして、鳥も大切だが、国土保全、景観維持、木材の生産もある。全てを総合的に調和させていかなくてはならない。
間伐等をする時に伐採業者は、作業の安全を確保するため、採餌木についても伐採してしまうのではないか。
このようなことの無いように、採餌木を表示するとか、伐採業者に対して危険木と採餌木の考え方について教育をする必要があるのではないか。
(委員)
作業の初期の段階は現地で立会い指導した方が良いのではないか。
(事務局)
森林観察会の中では、全体を見られていない部分もあるので、また後日、調査をしていきたい。
今後も都度、現地を確認しながら施業を進めていき、また次年度以降も観察会などの機会を設けていきたい。
その他について
(委員)
検討委員会の委員の任期、開催場所について検討をしなくてはならないのではないか。
(委員)
色々な事業を平日に行っている部分があるが、一般市民に参加してもらうためには土日にやった方が良いのではないか。
(事務局)
委員の任期については、次回の検討委員会に案を示していきたい
委員会の開催場所、事業の開催日についても、今後に向けて検討していきたい。
平成26年度第1回大沼地域自然再生検討委員会資料(PDF : 1,038KB)
お問合せ先
駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センター
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