平成29年度 森林・林業技術並びに林業労働安全研修会(平成29年11月16日)
平成29年11月16日に、旭川地方森林整備事業協同組合の主催するCPD・技術者継続教育認定プログラム「平成29年度 森林・林業技術並びに林業労働安全研修会」に森林技術・支援センターが講師として招かれました。
CPDとは、Continuing Professional Developmentの略で、職能の向上と新技術の習得を目的とした技能研修で、この研修会は造林及び素材生産を担う現場代理人等を対象に現場指導者としての資質の向上と労働安全衛生教育を通じた労働災害の絶滅を目指して計画されています。
研修会には、約50名の参加があり、林災防北海道支部、森林技術・支援センター、日本森林林業振興会旭川支部がそれぞれ講義を行いました。
当センターからは「低コスト林業への挑戦~技術開発の視点から~」と題して、
1.なぜ”低コスト林業”を目指すのか
(1)森林資源の現況
(2)林業事業体への期待
2.技術開発による挑戦
(1)当センターにおける近年の取組課題
(2)北海道におけるコンテナ苗の効果の検証
3.北海道森林管理局の主な取組(平成29年度)
(1)森林・林業再生に向けた貢献
(2)「工程管理システム」について
というプログラムの講義内容としました。
当センターの技術開発成果のひとつである「北海道におけるコンテナ苗の効果の検証」の説明や、研修会に参加されている林業事業体の方が、生産性の向上や低コスト化を進めるに当たり利用して頂きたいツールとして、後志森林管理署がMicrosoft社のExcelにより作成した「工程管理システム」の使用方法を紹介しました。
「低コスト林業、労働生産性の向上を目指し、森林・林業に関わる多くの方々が有益になる好循環を一緒になって加速させたい」という熱い思いが届いたのでしょうか。講義の最後には受講生から、「低コスト化と言われると、事業体が苦しい思いをするのではないかとの懸念もあったが、講義を聞いてそれを払拭できた。」、「工程管理システムを使用するに当たっての詳しい講習会を開いてもらえないか?」等、嬉しい声を頂きました。
(当日の配付資料は、別添(PDF : 6,015KB)をご覧下さい。)
森林技術・支援センター 井上所長
熱心に耳を傾けて頂いた受講者の皆様
森林技術・支援センターでは、今後においても皆様からの要望に応えるなど、現場で役に立つ技術情報の発信に努めていきたいと考えています。
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