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北海道森林管理局

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    平成28年度「国有林野事業業務研究発表会」に参加(平成28年12月13日)

       林野庁では、森林管理局等における現場業務の実行を通じて得られた森林の効率的な整備手法や森林環境教育の推進、森林生態系の保全管理の取組等を発表することにより、研究成果の普及を図り一層の効果的・効率的な事業実施に資すること等を目的とし、例年「国有林野事業業務研究発表会」を開催しています。

    今井林野庁長官の挨拶
    今井林野庁長官の挨拶

       今年度は、12月13日(火曜日)に農林水産省内林野庁(東京都霞ヶ関)において開催され、全国から28課題の参加があり、当森林技術・支援センターは、「大型機械による地拵の効果について~下刈の省略化による低コスト造林の可能性を探る~」と題し発表しました。(発表者:山嵜森林技術専門官)

    【発表概要】
       北海道の林床を特徴づけるササは、旺盛な繁殖力と強い適応性を持ち、人工造林の主要樹種であるトドマツやアカエゾマツの下刈の目安である7年9回が造林コストへの負担として、林業経営上の障害となっています。
       大型機械(バックホウ等)を使用した、いくつかの地拵方法の違いによるササ回復の抑制効果と、下刈回数削減によるコスト低減を検証しました。
       結果としては、バックホウによるササの根茎を除去した地がき地拵を実行することにより、その回復が最も低く抑えられ4年間維持されました。
       また、バックホウ地がき地拵を実施するとともに、下刈を2年省略(初年度と2年目)した箇所において、通常の人力地拵に全期間下刈実施との比較において約6%のコスト削減となりました。
       また、本試験結果から、さらなるコスト削減を期待できる手法についても考察しました。(詳しくは、こちらをご覧ください。大型機械による地拵の効果について(北海道局・森林技術・支援センター)(PDF : 865KB)

    山嵜森林技術専門官
    山嵜森林技術専門官


       全国各局・署の発表を聞き、各地で抱える課題は、気候や生態系の違いなどにより様々であることを再認識するとともに、意欲的な研究が多く、良い刺激を受ける発表会参加となりました。
    (発表課題一覧表は、こちらH28発表課題一覧(PDF : 832KB)
       当森林技術・支援センターとしては、今後も、多様な森林づくり推進のため、林業の低コスト・高効率化等のテーマに取り組んでいきます。

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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    ダイヤルイン:0165-23-2161

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