巡視中に出会った生き物たち
藤里森林生態系保全センターでは、白神山地森林生態系保護地域及び周辺地域の保全管理の一環として国有林の巡視活動を行っています。以下巡視中に出会った生き物たちを紹介していきます。

・イヌワシとクマタカはどちらも絶滅危惧種に指定されている。ワシとタカは体が大きければワシ、小さければタカと呼ばれている。生物学上では違いは無い。


・モリアオガエルは指に吸盤があり、木の上で生活する。水面にせり出した木の枝葉に泡で包まれた卵を産み付ける。多くの県で絶滅が危惧されている。
・ヤマアカガエルはタピオカのような卵を産む。多くの県で絶滅が危惧されている。
・ニホンアマガエルは背中の色を緑から灰色に変化することが出来る。表面の粘液がヒトの目に入ってしまうと激痛がして失明する。
・アズマヒキガエルはゼリーに包まれた長い卵を産む。皮膚から強力な毒が出ている。寄せ集まって冬眠する。


・タゴガエルはヤマアカガエルによく似ているが、唇や喉、胸に黒い斑点がある。
・クロサンショウウオは2~6月にアケビのような卵を産む。環境が変化したりアメリカザリガニやアライグマの捕食により数を減らしている。山椒の匂いがする白い粘液を出す。
・ニホンカナヘビは体の2/3は尾で、襲われると尾を切り離す。冬眠中にワラジムシに食べられる事もある。
・ニホントカゲも襲われると尾を切り離す。
・アオダイショウは全長100~200cm。お腹に小さなトゲが木を垂直に登れる。毒がなくネズミを食べることから神の遣いとされている。
・ヤマカガシ全長60~120cm。有毒で死亡例がある。ヒキガエルを食べないで育った個体は毒を持っていなかった記録がある。ヘビは昔カガシと呼ばれていた。

・イワナはプランクトン、昆虫、魚、カエルを食べる。川釣りで人気があり「渓流の王様」と呼ばれている。
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