朝日山地森林生態系保護地域
森林生態系保護地域は、国有林のうち、原生的な天然林を保存することにより、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、学術研究等に役立てることを目的としており、後世に引き継いでいくこととしています。 朝日山地森林生態系保護地域は、山形県・新潟県にまたがる朝日山地の中核部に位置し、我が国最大規模のブナ林等、原生的な自然状態が維持されていることに加え、低地から高山帯まで広範な植生帯が存在しています。 また、この地域では、亜高山帯針葉樹林を欠き低木林が発達する豪雪地帯特有の植生が見られるなど、変化に富んだ種々の生態系が展開し、様々な動植物が生息・生育しています。 平成15年3月に全国で27番目に設定された7万haに及ぶ全国最大規模の森林生態系保護地域です。 <朝日山地遠景> 朝日山地森林生態系保護地域部会の運営自然保護団体、山岳会、漁協、自治体等をメンバーとした「朝日山地森林生態系保護地域部会」を設置し、朝日山地の円滑な保全管理を実践しています。 <朝日山地森林生態系保護地域部会> ボランティア巡視活動関係団体のボランティア巡視員による巡視を実施するとともに、巡視員相互の意見交換を図るための「巡視員会議」を開催しています。 <合同パトロール> |
西朝日岳から大朝日岳を望む 以東岳から大朝日岳を望む
月山から朝日連峰を望む
大鳥池と以東岳
大頭森から朝日連峰を望む |
森林生態系保護地域の取扱い
保存地区
森林生態系保護地域の核となる部分で、モニタリング、非常災害のための応急措置として行う行為等以外は、原則として人手を加えないで自然の推移に委ねることとしています。このため、高山帯及び湿原地帯では、既設の登山道のみ利用できることとしており、これ以外の森林等では、植物の採取、樹木の損傷、たき火など生態系に悪影響を及ぼす恐れのある行為を禁止しています。
保全利用地区
保存地区の森林に外部の影響が直接及ばないよう緩衝の役割を担っています。この中では、木材生産のための伐採は行いませんが、自然観察や森林浴等、森林レクリエーションの場として利用できることとしています。
朝日山地森林生態系保護地域 位置図
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標識類
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お問合せ先
林野庁 東北森林管理局朝日庄内森林生態系保全センター
〒997-0404 山形県鶴岡市下名川字落合3
TEL:0235-58-1730