焼石岳生物群集保護林
やけいしだけせいぶつぐんしゅうほごりん

1. 概要
- 岩手南部森林管理署
- 所在 岩手県北上市、奥州市、胆沢郡金ヶ崎町、和賀郡西和賀町
- 設定 平成10年1月7日
- 面積 8,768.22ha
2. 設定目的
- 焼石岳周辺の高山帯は「ハイマツ-コケモモ型」を主体に「ハクサンイチゲ型」「ガンコウラン-ミヤマダイコンソウ型」等の植物群落からなり、貴重種としてはリシリシノブ、カンチスゲ(南限・国内唯一)、エゾノミクリゼキショウ(南限・本州唯一)、タカネセンブリ(南限)サヤスゲ、マシケスゲモドキ、ミヤマゼキショウ、キバナシャクナゲ等がある。亜高山帯には「ミヤマナラ-チシマザサ型」、山地帯には「ブナ-チシマザサ型」を主体として、乾性尾根部に「キタゴヨウ林」、湿性沢部に「トチ-カツラ-ユキツバキ-オシダ型」の群落組成がみられ、ヒメカイウ(南限)の群落のある中間湿原もある。
このような多様な植物群落を一体のものとして保存するとともに、奥羽山脈縦断自然樹林帯の核として森林生態系の効果的な保全に資するために設定する。
3. その他
- 取扱い方針
自然の推移に委ねることを基本とし、施業等を必要とする場合には、管理経営の指針に基づき行うこととする。 - 法令制限
水源かん養保安林、土砂流出防備保安林、保健保安林、鳥獣保護区、県指定天然記念物(若柳のヒメカユウ群落)、栗駒国定公園 - 留意事項
平成10年に湯田営林署(現岩手南部署)において焼石岳植物群落保護林に設定。
お問合せ先
計画保全部 計画課
担当:生態系保全係
ダイヤルイン:018-836-2092