月山生物群集保護林
がっさんせいぶつぐんしゅうほごりん

1.  概要

• 庄内森林管理署、山形森林管理署最上支署
• 所在    山形県鶴岡市、東田川郡庄内町、最上郡大蔵村
• 設定    平成16年4月1日
• 面積    6,821.54ha

2.  設定目的

• バラモミ沢地区にあるアオモリトドマツ林を除けば、亜高山性針葉樹林が発達しない多雪山地である。ブナ林は概ね標高700m以上、1,400m以下に見られ、その上部にはミヤマナラ、ナナカマド、ミネカエデ、チシマザサ等の群落が発達する。また、山頂までの東斜面では数多くの湿原や雪田があって、高山植物も豊富であり、固有種のガッサンチドリ、南限種のエゾノツガザクラ、北限種のハクサントリカブトなどが生育している。
  このような月山周辺のブナ林、湿原や雪田に生育する多様な植物群落を一体のものとして保存するために設定する。

3.  その他

• 取扱い方針
  原則として自然の推移に委ねることを基本とし、施業等を必要とする場合には、管理経営の指針に基づき行うこととする。
• 法令制限
  水源かん養保安林、土砂流出防備保安林、国指定天然記念物（月山）、磐梯朝日国立公園