最上支署のみどころ
分水嶺と封人(ほうじん)の家が存在する堺田集落
山形県最上郡最上町 |
山形県最上郡最上町は山形県の北東部に位置し秋田県と宮城県に隣接する農林業と観光を中心とした町です。
この最上町には、「堺田分水嶺」と呼ばれる「分水嶺」が存在しております。
「分水嶺」とは降り注いだ雨が二つ以上の水系に分かれ、多くは、山岳の稜線などに存在しています。
しかしながら、この「堺田分水嶺」は全国的に見ても大変珍しい堺田集落内の平坦な場所にあり、アクセスも容易なことから堺田集落の観光スポットにもなっております。
「堺田分水嶺」の水脈は、西側(山形県側)は小国川、最上川を経て102kmを下り山形県酒田市の日本海側へ、東側(宮城県側)は江合川、旧北上川を経て116kmを下り宮城県石巻市の太平洋へ注ぎます。
東北地方の背骨とも言える奥羽山脈は、日本海と太平洋とを分ける「大分水嶺」と言われるそうです。
整備された公園内には東屋も設置されており、ベンチに腰をかけながら水路を穏やかに流れる「大分水嶺」を眺めるのもいいものです。
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JR堺田駅前の看板 | 堺田分水嶺の流れ |
また、近くには国の重要文化財である、旧有路家住宅(通称:「封人の家」)と呼ばれる茅葺きの古民家があります。
当時、旧有路家住宅は、村役場や旅館のような役割を担っていたようで、元禄二年(1689年)には松尾芭蕉が宿泊したとされ「奥の細道」に「封人の家」と記したことからこの呼び名で呼ばれるようになったようです。
この建物はクギを使わずに建てられており当時の建築技法を間近で見学できます。
「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(ばり)する枕もと」芭蕉が宿泊したとき詠んだ句です。
当時は住居の中に馬屋があり大切に育てられていたようです。奥羽山脈の「大分水嶺」と「封人の家」がある堺田集落、一度訪れてみてはいかがですか。
冬期間は積雪のため分水嶺は見られません。「封人の家」は公開期間が4月~11月となっております。(冬期間は閉鎖)
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旧有路家住宅(通称:封人の家) |
お問合せ先
林野庁 東北森林管理局 山形森林管理署最上支署
〒999-5312 山形県最上郡真室川町大字新町字下荒川200-11
TEL 0233-62-2122
FAX 0233-62-2706