宮城北部森林管理署のみどころ
色彩といで湯の栗駒山
宮城県栗原市 |
栗駒国定公園の主峰栗駒山(標高1,627m)は宮城・岩手・秋田の三県にまたがる、奥羽山脈の代表的な山の一つです。コニーデ型の活火山で岩手県では須川岳、秋田県では大日岳とも呼ばれています。各県から登山コースが通じており、山頂からの眺望は360度鳥瞰をなし、鳥海山、月山、蔵王連峰、秋田駒ヶ岳、早池峰山、そして遠く太平洋が望まれ東北地方の中央部に位置した大展望地でもあります。
栗駒山南麓には「世界谷地原生花園」が存在します。栗駒山の標高669m~707mに広がる14.34ヘクタールの細長い湿原です。尾瀬や八幡平と並ぶ大湿原で5月のミズバショウから9月のヤマリンドウなど、いろいろな種類の高山植物が咲き誇り、特に湿原がオレンジ色の花に覆われ美しい景色が見られるニッコウキスゲの大群生は全国的に有名です。
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ニッコウキスゲとワタスゲ(世界谷地) | 栗駒山中腹にそびえる千年クロベ |
また、栗原市は全域が平成27年に「栗駒ジオパーク」として日本ジオパークに認定されました。東西約38km、南北約39km、総面積804.97km2あり、高低差も海抜1,626mから海抜2mの約1,600mもあります。それぞれの特徴を活かして(ア)栗駒山本体部、(イ)山腹、山麓部、(ウ)丘陵地、段丘部、(エ)平野部の4つのゾーンに分けられています。中でも代表的なものに、平成20年の岩手・宮城内陸地震によって生じた荒砥沢地すべりは国内最大級の規模をもち、自然災害と共生がもたらす豊穣の大地の物語を実感できるサイトです。
栗駒山周辺には登山の疲れを癒やしてくれる多くの温泉や栗駒山系を水源とする清流で仕込まれた地酒も数多くありますので、ぜひ新緑、紅葉など季節を感じながら登ってみてはいかがでしょうか。
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荒砥沢地すべり全景 | 紅葉に染まる栗駒山 |
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