宮城北部森林管理署の見所
船形山
船形山(標高1,500m)は宮城県と山形県の県境に位置し、付近の白髪岳や蛇ヶ岳、泉ヶ岳、薬萊山などの多くの山々と船形連峰を形成しています。ブナの巨木をはじめ、様々な植生や地形を有する船形連峰は両県の県立自然公園に指定され、その景観は昔から多くの人々を魅了してきました。日本二百名山にも数えられています。
船形連峰の主峰である船形山には2つの名前があり、宮城県では船形山、山形県では御所山と呼ばれています。山の形が船に見えるから、山の神にまつわる神話に船が登場するから……、言い伝えられている由来は様々です。
ここでは船形山の登山情報をご紹介したいと思います。
宮城県側からの主な登山ルートは、黒川郡大和町の旗坂キャンプ場から出発する升沢コース、加美郡色麻町の大滝キャンプ場から出発する小栗山コース、加美郡加美町から出発する夕日沢コースの3つです。
升沢コースは、頂上まで約4時間と3つの中で最も長いコースです。登山口と山頂で1,000m近くの標高差があるため、ブナの森、草原、稜線と変化に富んでいます。途中にある三光宮には、太陽、月、星の3つの光を刻んだ石碑があり、船形山頂上を含めた展望を楽しむことができます。
小栗山コースは、頂上まで約1時間半と短く、気軽に登ることのできるコースです。他2コースの中間に位置し、途中からどちらかのコースに合流することになります。登山口の手前では落差約40mの色麻大滝を展望することができます。
夕日沢コースは、頂上まで約2時間のコースで、鏡ヶ池という美しい池が見られます。途中で少し寄り道をすれば前船形山へ登ることもできます。
ただ残念ながら、船形山登山口へ公共交通機関を利用してアクセスすることはできません。升沢コース以外は登山口まで未舗装の林道を走行することとなりますので、お越しの際は十分ご注意ください。
船形山にはブナをはじめとした天然林が広く分布し、豊かな自然環境を有するなど多くの魅力がありますので、ぜひ一度体験していただきたく思います。新緑、紅葉など季節を実感しながら登ってみてはいかがでしょうか。
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三光宮からの展望 |
升沢コースの鳥居 |
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新緑の登山道 | 三光宮の石碑 |
お問合せ先
林野庁 東北森林管理局宮城北部森林管理署
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