トピックス
平成30年度第2回ヤクシカWG及び世界遺産地域科学委員会 |
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平成30年度第2回世界遺産地域科学委員会と特定鳥獣保護管理検討委員会及びヤクシカ・ワーキンググループの合同会議が2日間にわたり、鹿児島市の市町村自治会館において開催されました。 2月26日のヤクシカWGでは、(ア)ヤクシカの生息状況や捕獲状況等について(イ)平成30年度及び平成31年度の取組等について(ウ)森林生態系の管理目標について、各機関から説明がありました。 これまで議論を重ねてきた「森林生態系の管理目標」については、植生垂直分布の多様性の回復など管理目標に掲げる4項目を基本とし、目標達成状況把握のための指標や実施場所については今回示された方向性で考え、今後は、順応的に実施段階で改善していくことで了承されました。 2月27日の科学委員会の主な議題は、(ア)屋久島世界遺産地域管理計画の見直し及び地域連絡会議構成組織の見直し(イ)モニタリング調査等の結果報告及び31年度の実施計画(ウ)山岳部における利用の検討状況(エ)高層湿原保全対策等、環境省から管理計画及び地域連絡会議構成組織の見直しについて説明され、委員から、改訂・見直しのルール化や作業部会の必要性について、またエコパークとの関係性や民間団体の参加等について議論されました。 引き続き、平成30年度事業実績及び平成31年度事業計画等について説明、議論がなされ、平成30年度の高層湿原保全対策検討会については、第1回検討会及び第2回目開催と併せて、現地検討会を各委員等関係者が参加して行い、活発な議論と今後の対応策が出されたことを報告しました。委員からは、湿原内の精密な地形図の作成や木製歩道と流路の関係性等々、モニタリングし保全対策に努めるよう助言等がありました。 |
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会議の様子 |
説明する古市所長 |
屋久島地杉コンテナ苗(さし木)を植栽 |
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今回、植栽した苗木は、2017年の秋さし木及び2018年春さし木で発根し山出し苗の規格まで成長した90本を、3試験区に分けて30本づつ植栽しました。植栽時に根元径と苗長を測定し、今後5年間にわたり同様の調査を繰り返し、成長記録を把握するとともに屋久島の森林・林業等の活性化に繋げてきたいと考えます。 これまでの間、屋久島島内の関係する機関で意見交換を行いながら民国連携の下「チーム屋久島」として育苗に取組み、これからの屋久島のために世界自然遺産と共にスギ人工林を木材資源として活用することが重要です。屋久島森林管理署及び当保全センターとしては、今後とも多様な生態系の保全の観点からもバランスのとれた持続可能な森林づくりへ、屋久島一体となり取り組んでいく考えです。 |
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植栽地の全景 |
植栽したコンテナ苗 |
大分舞鶴高校の生徒が毎木調査を体験 |
毎木調査の方法等については、現地で当センター職員が器具を使って樹高、胸高周囲長、樹木位置などの測定を実演した上で、5年前に間伐しアブラギリの発生が見られるスギ人工林とアブラギリ主体の天然生林の調査班に分かれて行われました。 調査は、10mx20mのプロット内の樹木が対象でしたが、調査時間が1時間程度しかとれなかったため、調査完了とまでは行きませんでしたが、生徒からは「初めての体験で楽しかった」、「雨の中、測竿を上げ下げするのが大変だった」などの感想があり、初めての毎木調査を楽しんだ様子でした。 生徒は、当日の夜は2時間程度かけて今日の調査データやあらかじめ当センター職員が調査していたデータ等をもとに、林分の階層構造等を分析するとのことでした、 |
小雨の中の現地調査 |
屋久島の高層湿原の保全対策を検討 |
初日は、高層湿原の「花之江河」及び「小花之江河」において現地視察が行われ、ヤクシカによる湿原内植生の採食や踏圧の状況、登山道からの土砂流入の状況、湿原内の水路の荒廃や水位の状況、木道の状況などを確認共有するとともに、保全対策を検討していく上で必要なモリタリング調査等の候補地等について、特に水の流入口や排水口及び水路を入念にチェックされました。 2日目は、屋久島町総合センターにおいて、初日の現地視察を踏まえた検討会が行われ、平成31年度に実施する調査事項(案)として、湿原の水の収支に関するモニタリングや土壌断面調査を実施することとその候補地について議論されました。 また、急速に荒廃している湿原内の水路の試行的保全対策(案)として、簡易な丸太編柵工や現地にある枝条とシカネットを使って流路の急激な流れを緩和させる工法について提案があり、実施した場合の効果等をイメージしておくことが必要、人為的に影響を与えることとなるので慎重にすべき、景観に配慮して欲しいなどの意見が出されました。 議論内容については、整理とりまとめのうえ、平成31年2月に開催される屋久島世界遺産地域科学委員会へ報告することとしています。 |
検討会の様子 現地調査(花之江河) |
本年度の松枯れ対策を協議 |
当センター所長の司会進行により、各機関から本年度の屋久島における松枯れ被害の状況とその対応策等について報告があり、屋久島の松くい虫被害は昨年度より増加し、特にヤクタネゴヨウが島内で最も多く分布している西部林道に近い栗生地区において増加していることや瀬切川周辺の世界自然遺産地域内で発生していることが報告されました。 今後の防除方針について、森林総合研究所九州支所の金谷整一主任研究員から、屋久島においてはヤクタネゴヨウと南限種であるアカマツが分布している地域を最優先かつ重点的に防除対策を講じるようにとの提言がなされ、提言に沿って各機関が連携して今後とも防除対策を講じていくことを確認しました。 屋久島森林管理署及び当センターとしては、今後とも松枯れ対策連絡協議会の関係機関と連携協力して、種子島を含む松枯れ対策を講じていく考えです。 |
会議の様子 |
南種子町で熊毛地区植樹祭式典開催 |
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熊毛地域における緑化思想の高揚と地域の森林・林業の振興を図ることを目的に、熊毛郡内1市3町の中で、毎年開催されています。 本年度は、植樹を行う予定だった前之浜海浜公園が、前日の雨により植樹困難な状況となったことから記念植樹は中止となり、式典のみの開催となりました。 式典では、林業功労者や植樹祭テーマ公募入賞者など各種受賞者への褒賞授与や緑のメッセ-ジの伝達、「民有林・国有林が一体となった森林整備を推進し、多様な森林作りを進めよう」などを掲げた熊毛地区植樹祭スローガンの採択が行われました。 なお、当日中止となった植樹については、松食い虫被害の原因であるマツノザイセンチュウに対して抵抗力のある「抵抗性マツ」、海岸の防風林、防砂林として植栽実績のある「オオハマボウ」、根に共生菌類を持ち、空中窒素を固定する能力があり、痩せ地でも生育出来る「アキグミ」の3樹種197本を後日植栽しました。 |
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林業功労者への表彰が行われた |
後日植樹が行われた前之浜海浜公園 |
ヤクスギ(三本杉)の幹折れについて |
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「三本杉(左:樹高22.7m胸高周囲4.1m、中:樹高22.9m胸高周囲4.5m、右:樹高23.4m胸高周囲4.9m)」は、楠川歩道沿い(白谷雲水峡駐車場先から下へ10分ほど)にあり、標高550mの平地に位置していますが、楠川歩道を利用する方や「三本杉」を見に行かれる一般の方は少ないようです。 現地調査の結果、「三本杉」のうち右側の一番大きな幹が、根元より6~8m程度の高さから幹が裂けるように折れており、折れた幹の状態からみると樹幹内部は腐朽により空洞化していることから、9月末に襲来した台風24号による強風に耐えきれず、自重もあり折れたものと推測されます。 なお、折れた幹は楠川歩道沿いに倒れていますが、倒木処理は行わず自然の推移に委ねることとしています。歩道への直接的な影響はなく迂回して通行は可能ですが、倒れている杉には登らないなど通行には十分に注意して下さい。 |
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計測を行う職員 |
幹折れした三本杉 |
白谷雲水峡で小学生に森林教室 |
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今回は、「白谷雲水峡と小学校のある小瀬田地区周辺に生えてる植物の違い」をテーマに、ヤクスギやヤクシマオナガカエデなどの固有植物や綺麗なコケなど植物の話をしながら、白谷雲水峡入口から「苔むす森」までの間を散策しました。 散策では、当センターの古市所長から「今日一日白谷雲水峡で、屋久島の自然を楽しく学んでください」とあいさつ、児童達は元気よく管理棟前の入口を出発しました。 憩いの大岩では、屋久島が花崗岩で出来た島であることを実感するとともに、大雨の際は岩を乗り越えるくらい増水すること、そんな厳しい自然環境の中で葉っぱを細くし生き抜くホソバハグマのたくましさを説明しました。 歩道を進むにつれ、江戸時代に伐採されたヤクスギの切り株が目に着き始め、切り株更新や数々の美しいコケが児童を歓迎。また、自然界が作り出したゾウやモグラ・ドラゴンなどを連想させる、コケに覆われ朽ちた切り株の姿に歓声を上げ、カクレミノの葉っぱじゃんけんでは、グー・チョキ・パーの葉っぱ探しから始まり林内に子供達の元気な声が響き渡りました。 屋久島の自然が与えた楽しい時間の中、あっという間に目的地の「苔むす森」まで到着しました。帰りも、皆怪我もなく無事に下山し、全行程を終了しました。 |
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くぐり杉通過! |
苔むす森に到着 |
白谷雲水峡でボランティア活動 |
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今年度は、アサヒビール(株)鹿児島支社長はじめ職員18名に加え、山岳ガイド等の飛び入り参加もあり総勢85名が参加して、白谷雲水峡で実施されました。 |
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参加者の皆様 |
木道や手すりを磨く様子 |
外来種アブラギリの伐倒駆除箇所を視察 |
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まず屋久島署会議室において、古市保全センター所長の司会進行により、屋久島町担当者からの情報提供に続いて、屋久島署・一口森林技術指導官から本年度の外来種(アブラギリ)駆除対策事業の概要について説明を行いました。 その後、平瀬国有林に移動して、本年度の事業予定箇所及び昨年度に実施した箇所について栗生森林事務所・草野誠森林官より説明を受けた後、参加者で現地のアブラギリの侵入状況や駆除後の状況を確認しながら活発な意見交換を行いました。 なお、この一帯は世界自然遺産地域の周辺地区に位置しており、世界自然遺産地域内へアブラギリが侵入しないように、平成28年度から駆除事業を継続的に実施しています。 最後に、次回連絡会に向けては、島内西部に侵入しているアブラギリについて会員による駆除作業を実施することで、調整していくことを確認して終了しました。 |
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草野森林官による現地説明 |
外来種アブラギリが繁茂する林内 |
縄文杉の立入禁止区域内へ侵入者多数 |
しかしながら、登山者の方が少ない早朝や夕方の時間帯に「立入禁止区域」内へ侵入し、縄文杉本体の周囲を踏み荒らしたり、下層植生の成長を阻害する行為などルール違反の登山者が後を絶ちません。当センターでは、平成17年度に縄文杉の剥皮被害を受け、その対策としてカメラを設置し、屋久島の象徴である縄文杉の被害防止とシカ侵入状況の確認を行うなど保全活動に努めています。 ~屋久島の象徴「縄文杉」を守るため、立ち入らないようお願いします!~ |
10名程度で深夜に50分程度侵入(2018年9月12日) |
安房中1年生に森林教室を実施 |
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今回は、「屋久島の自然と森林生態系」をテーマに、古市所長から屋久島の貴重な自然と、一方では外来種の影響など屋久島の自然に係わる様々な問題なども説明し、理解を深めてもらいました。 次に、シカと生物多様性について学べるカードゲーム「シカと森林のカード」を用いて、ゲームの中で一人ずつカードをめくり一喜一憂しながら、森を維持するための対策など話し合いながら、体験学習をしてもらいました。 本来なら昨年、一昨年と植樹したリンゴツバキ植栽箇所の下刈り作業を行う予定でしたが、当日は生憎の雨となり、急遽、樹高測定の体験実習に変更、6班に分かれ直角二等辺三角形の定規やストローを使って樹高測定器を作成、完成後体育館に移動し、バスケットゴールの高さを測定し、出来映えを確認しました。 今回は、生徒に屋久島の貴重な自然とそれを維持することの重要性を理解してもらうと共に、生徒各自が今後新たな視点で屋久島を見るひとつの起点となった取組となりました。 |
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屋久島の貴重な自然を学習 |
手作り測定器の出来映えは? |
固定試験地調査の実施 |
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10日の調査は、昨日までの大雨の影響で足下が滑ったりと悪戦苦闘の中での調査となりましたが、両大学2班に分かれて声を掛け合いながら積極的に動き、各プロット内の毎木調査等を行うことが出来ました。 11日は、あいにくの雨天となり調査が出来ないことから、保全センターにおいて、当センターの業務概要を古市所長が説明し、引き続き各担当者より取組の状況等について説明しました。学生にも当センターの概要や現場業務について理解してもらう有意義な時間でした。 九州森林管理局と九州内5大学間では、人材育成や技術開発に関する協定を締結しているので、今後においても協力し森林・林業の発展に努めて行きたいと考えます。 |
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調査は大変です
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終了後の様子 |
屋久島の森に感動!レク森「夏休み親子森林教室」開催 |
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当日、海岸部は晴天でしたが、標高1,000mのヤクスギランドでは曇り空の後に雨が降り出す状況の中、4班に分かれて50分コースの散策をスタート。 ヤクスギランドのレク森職員らが、屋久島の気候や水、巨大な屋久杉や土埋木、貴重な植物や苔など屋久島の魅力を説明し、参加者らは魅力満載の屋久島の自然を肌で感じながら、充実した時間を過ごすことが出来ました。 また、参加者からは「丁寧な説明に、とてもよく理解が出来た」「屋久島の自然はすごい」などの貴重な自然を有する屋久島への理解を深めた声が聞かれました。 |
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シカによる樹皮の剥離を説明 |
参加者の皆さん |
小学校の教職員を対象に「屋久島森の塾」 |
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本講座は、小学校教育の第一線で活躍されている教諭の皆さんに屋久島の森林や林業をより一層理解して頂き、授業での活用など森林環境教育の一層の推進を目的に、屋久島町教育委員会および当センター、屋久島森林管理署が共催で本年度初めて実施しました。 当日は、屋久島における林野庁の取組の他、ドローン空撮を取り込んだ屋久島の森の不思議やヤクシカ被害の現状と対策、屋久杉土埋木の利用と価値などの講義と、森林生態系保護とシカ駆除をゲームで理解する「屋久島版シカと森のカード」の実習、屋久杉と屋久島地杉の違いを体感するストラップ作りなどのカリキュラムで進められました。 参加された教職員の皆さんからは、「林野庁の取り組みがよく理解出来た」や「ゲームやストラップ作りなど楽しく参加出来た」「来年も参加したい」「沢山の人に参加して貰いたい」などの声が聞かれました。 |
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屋久杉土埋木の重さを体感 |
ストラップ作りに奮闘中! |
夏休み期間中の森林パトロール実施中 |
当保全センターでは、屋久島森林管理署と連携・協力し、登山者が多くなる夏休み期間中のパトロールを計画しています。 本年は、7月30日(月)~8月31日(金)の間で計画し、高山植物等の盗掘防止や登山マナーの呼びかけを行うこととしています。森林パトロールのコースは、縄文杉登山ルートを始め宮之浦岳等の主要な登山道を計画し実施します。 今年は、日本各地で猛暑が続き熱射病で体調を崩される方々が大変多くなっていますので、登山される方々へ注意を呼びかけるとともに、楽しく登山するには安全で怪我なくマナーを守り、無事に下山することが重要ですので、くれぐれも登山ルートから外れることがないよう呼びかけます。 屋久島の海岸地帯から山頂へと続く自然豊かな森林を楽しみ、雄大な山岳地帯の動植物に囲まれ触れていただければ最高の思い出になると思います。 登山される皆様は、事前の情報収集と体調管理を万全に行いましょう。 |
花山歩道沿いから奥岳を望む
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平成30年度第1回ヤクシカWG及び世界遺産地域科学委員会 |
7月29日のヤクシカWGでは、各行政機関より、ヤクシカの生息状況及び捕獲状況、平成30年度の取組等について報告があり、各委員からモニタリング調査等へのアドバイスを頂きました。 また、ヤクシカ個体数管理目標だけでなく、植生の回復目標を設定し、森林生態系全体の順応的管理を行う必要性が高まっているとして、森林生態系の管理目標の作成を進めるための具体の目標項目や目標の作成方法等について議論がありました。 7月30日の科学委員会の主な議題は、(ア)屋久島世界遺産地域管理計画の実施状況(イ)平成30年度モニタリング調査等の予定(ウ)山岳部利用のあり方検討状況(エ)高層湿原保全に関する今後の検討などについて説明及び意見聴取がありました。 |
会議の様子 |
平成30年度(夏期)インターンシップの受け入れ |
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初日は当センターの森林生態系保護地域における取組概要等を説明した後、屋久島国有林の現地や森林事務所(貯木土場)を見学し、屋久島における国有林野事業の現状や屋久杉土埋木について学習しました。 2日目は、小杉谷周辺までの森林パトロールと著名木の愛子杉の樹勢等の現地実習を、3日目は、レクリエーションの森(ヤクスギランド)の植生調査等の現地実習を、4日目は、ヤクシカ捕獲のための「くくり罠」の見回り業務などの現地実習を、最終日は、国有林への入林申請に係る事務処理等について実習を行いました。 実習生からは、森林や生態系保全についてほんの一部しか分かっていないとは思うが、これから森林の保全を考えていく上で大切な経験となり、林業にも関心が広がったとの感想を頂きました。 今回の就業体験実習が今後に活かされることを期待します。 |
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林道脇のコケを観察する |
雨量計の使い方を学ぶ |
気持ちよい登山を!山岳ガイドがボランティア清掃 |
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当日は、屋久島森林管理署、当センターからも5名が参加して、山岳ガイドの皆さんと休憩舎の壁やベンチ、テーブルに張り付いた苔等をブラシで清掃、また、最大の課題であった屋根の雨漏り箇所は屋久島地杉の平木を用いて補修しました。 山岳ガイドの皆さんの懸命な作業の結果、休憩舎は見違えるように綺麗になるとともに、雨漏り箇所も修復され雨の多い屋久島において引き続き観光客に心地よく利用して頂けるようになりました。 今回の取組は、国有林職員とガイド団体で意見交換を行い、国有林内のボランティア活動を実施して頂いたものであり、これを機に登山道等の危険箇所の修繕等のボランティア活動を継続したいとのことでした。また、当日の作業状況についてはマスコミ2社の取材を受け、山岳ガイドと国有林の取組について地元をはじめ広く県民にPRすることが出来ました。 |
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屋久島地杉の平木で屋根補修 |
参加したガイドの皆さん |
屋久島高校で黒味岳登山の事前指導を実施 |
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屋久島高校の学校登山は毎年実施されている1年生の行事で、郷土に伝わる「岳参り」の風習の体験等を目的としています。 今回の事前指導では、登山中のマナーと注意事項や携帯トイレの使用方法について、写真や実物を交えながら説明を行いました。また、説明後は生徒代表や4月に赴任した先生に実際に携帯トイレを体験してもらい、使用手順や必要性を伝えることができました。 |
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説明を聞く生徒 |
携帯トイレに挑戦する生徒代表 |
ノースジャパン素材流通(協)の現地調査受け入れ |
12日は、川畑署長と一口指導官が現在建設中の屋久島町木造新庁舎を案内し、町担当者から屋久島地杉の特性や建築工法等の説明を受けるとともに、安房貯木土場においてヤクスギ土埋木の生産・販売状況等について説明を行いました。 13日は、古市所長、奥村指導官、一口指導官が縄文杉を案内し、屋久島地域及び世界自然遺産地域内における保全管理の取組や樹勢回復措置を含めた縄文杉保護の経緯等について説明を行いました。 今回の現地調査を通じて協同組合の方々からは、屋久島の素晴らしい森林生態系や縄文杉に感動したとの感想とともに、急峻な山岳部の多い屋久島で森林の保全と整備に関心を持たれ、その中で森林管理業務を行っている職員へ労いの言葉等をいただきました。 今後も外部からの現地調査等を積極的に受け入れて、屋久島における国有林野事業に対する理解を深めてもらう取組を行っていくこととしています。 |
縄文杉展望デッキにて |
平成30年度屋久島町エコツー推進協議会総会を開催 |
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平成30年度屋久島町エコツー推進協議会は平成30年6月5日(火)、屋久島町役場本庁において平成30年度総会が開催されました。 総会では、協議会会長の屋久島町長より「2月に行われた『全国エコツーリズム大会in屋久島』については、関係者の尽力により大盛況の内に終了し感謝します。この大会で宣言した「屋久島町エコツーリズム推進全体構想」については、本年度より本格的に策定へ向け取り組んでいく所存であり、本日がその第一歩となる場であり、活発な議論をお願いしたい」と挨拶がありました。 協議事項では、平成29年度事業報告および決算報告、平成30年度事業計画及び予算案、当推進協議会への参加申し出、特別委員の選任、エコツーリズム推進全体構想の策定について協議が行われました。 協議の中では、予算等の質問の他、平成27年にエコツーリズム推進全体構想に係わり専門部会である策定部会立ち上げで実質止まっている状況から、策定に向けた部会のメンバー構成などの進め方等が協議されました。 最後に、全体で協議事項を確認し終了しました。 |
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エコツー推進協議会総会総会の模様 |
小瀬田小学校4年生に森林教室を実施 |
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当センターは、屋久島町立小瀬田小学校において4年生7名を対象に、森林教室を行いました。 今回は、「葉っぱを通して屋久島の自然を知ろう」をテーマに、屋久島の気候、ヤクシカやヤクスギなど動植物、そして樹木の葉っぱの形や着き方などを説明後、校内散策を行いました。 児童達は、「自分の好きな葉っぱを探そう」と散策する中で、大きな葉っぱや綺麗な葉っぱなど思い思いに各児童が一番好きな葉っぱを持ち寄り、好きな理由などを発表しました。 最後に、古市所長から「小瀬田小学校葉っぱ探検隊隊員証」を各児童に手渡し、「これからも屋久島の自然を知って、友達や家族に教えてください」と述べ、終了しました。 今回の森林教室では、校内の身近な植物を通し、児童からは「ハマビワの葉の模様が、メロンの模様と同じ」など子供の視点による自然観やツマベニチョウの食草となるギョボクの葉を食べてる幼虫を見つけるなど、改めて児童達に屋久島の自然を理解させる内容となりました。 |
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好きな葉っぱを探して散策中 |
隊員証を受け取る児童 |
縄文杉周辺マナー指導を実施 |
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当センターと屋久島森林管理署は、4月29日と5月5日を受け持ち、北デッキ周辺の混雑防止のため、登山客への呼びかけや誘導等を行いました。 今年度の指導期間中における縄文杉登山者数は約3,600人となり、その中でも超混雑日と予想されていた5月4日は、約760人にのぼり毎年多くの登山客が集中しています。また、500人以上の日も数日ありました。 |
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大勢で賑わう正面デッキ
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屋久島地杉苗(コンテナ苗)育苗に関する現地検討会について |
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これまでの育苗管理における課題等を整理し、九州育種場及び九州大学等へ資料を送付するなど指導・助言を仰いでおり、今回、各機関の専門の方々を講師に招き現地検討会を実施しました。 参加者は、屋久島森林管理署、鹿児島県屋久島事務所、屋久島町、屋久島地杉苗木生産協議会(5者)及び九州育種場、九州大学の講師の方々含めて30名程度で開催しました。 2日間にわたる現地検討から実技体験と実践的な内容となり、参加者からは「初めての経験で勉強になった」等々の感想も聞かれ、大変有意義なものとなりました。 今後の屋久島の森林・林業の成長産業としてコスト低減等経済性を追求する一方で、水源涵養や土砂流出防止、多様な生態系の保全等々の観点からもバランスのとれた持続可能な森づくりや森林生態系保全活動を進めることとしています。 |
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採穂する様子 |
挿し木を体験する |
平成30度年第1回屋久島外来種対策行政連絡会」を開催 |
今回は、各行政機関の平成30年度における外来種に係わる取組を説明しました。 国有林内におけるアブラギリ駆除や住宅等に侵入したヤンバルトサカヤスデの駆除対策、アメリカハマグルマのパークボランティアとの共同駆除作業、島内外来植物(木本類)侵入分布図の作成、各機関における普及啓発活動などを説明、意見および情報交換を図りました。 また、外来種対策の現場視察では、屋久島森林管理署が本年度予定しているアブラギリの伐倒駆除をベースに、事業期間等調整し実施することを確認しました。 最後に、今年度の各行政機関の外来種対策を進めると共に、連絡会としての情報共有化など連携強化を確認し終了しました。 |
各機関が今年度の取組を説明している |
お問合せ先
屋久島森林生態系保全センター
ダイヤルイン:0997-42-0331
FAX番号:(非常時のみ)0997-42-0333