森林への誘い
高尾山国有林のご案内
都心から西へ約50km。東京都八王子市高尾山とその周辺には,約1,200haの国有林があります。モミ・ブナ・カエデなどの天然林と,スギ・ヒノキなどの人工林が程よく調和した素晴らしい森林です。ムササビ・アカゲラ・タカオスミレなどをはじめ動植物の種類も豊富で,昆虫の日本三大生息地の一つといわれ,四季を通じて森林浴・ハイキング・自然観察・バードウォッチングなどの場として利用されています。高尾山にはいくつかのハイキングコースが用意されています。
【1号路】 以前は表参道と呼ばれ,最も一般的な登山道。登り口は東海自然 歩道の起点ともなっている。タコ杉,杉並木,そして薬王院の境内を通り山頂に至る。
【2号路】 ケーブルカー高尾山駅近くの高尾自然動植物園の回り。南斜面の常緑樹からなる暖帯林と,北斜面の落葉樹の温帯林を一回りするコース。
【3号路】 高尾自然動植物園の少し先から左に入り,薬王院の真下の南斜面を通り,山頂下のカツラ林を経て山頂に至るコース。
【4号路】 つり橋コースとも呼ばれ,途中につり橋がある。高尾自然動植物園の少し先から右に折れ北斜面をずっと通って山頂直下に至る。動物に関する解説板が多い。
【5号路】 山頂付近を一回りするコース。北側には江戸末期にこの地方の代官・江川太郎左衛門が植えさせたといわれる,いわゆる江川杉の立派な林が広がっている。
【6号路】 途中に琵琶滝があるので琵琶滝道と以前は呼ばれていた。水の流れに沿った道で,夏の頃でもなお涼しい。頂上近くに,渓流に飛び石道の所がある。
【稲荷山コース】 登り始めて稲荷神社があることからこの名で呼ばれている。始めからずっと山頂まで尾根道。東京方面の見晴らしがよく,新緑,紅葉も美しいコース・
【いろはの森コース】 裏高尾の日影沢園地から北斜面を登っていくコース。コースに沿って,いろは48文字をそれぞれ頭文字とする樹木を選んで表示している。
い:イロハモミジろ:ロクロギ(正名エゴノキ) など
お問い合わせ:高尾森林ふれあい推進センターtel 0426-63-6689
レクリエーションの森へのご案内
東京都、茨城県、埼玉県、千葉県、山梨県、神奈川県、静岡県の1都6県の国有林には、40箇所のレクリエーションの森があります。
以下は関東森林管理局のレクリエーションの森についてのご案内です。森林浴、ハイキングなどにご利用下さい。
森の巨人たち
~森の巨人たち百選~
国有林では、豊かな自然環境を有する国民の森林である国有林野の中から、次世代への財産、21世紀へと生き続ける財産として残すべき代表的な巨樹・巨木100本を選出しました。
御岩山(おいわさん)の三本杉
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天城山(あまぎさん)太郎杉
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シラヌタの大杉
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南アルプス南部光岳森林生態系保護
設定の目的
原生的な天然林を保存することにより、森林生態系からなる自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存を図ることができます。[面積:4,566.38ha]
また、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に役立てることを目的としています。
保護地域の特徴
南アルプス最南端に位置し、光岳をはじめ、加加森山、池口岳、中ノ尾根山など標高2,000mを越える一帯は、本州中部の太平洋側における山地帯から高山帯に至る典型的な垂直分布が残されています。原生林地帯は、原生自然環境保全地域に指定されているなど森林生態系地域として後世に伝えていくにふさわしい森林といえます。この地域の森林の特徴は、標高1,700m付近から上部は、亜寒帯の植生を示し、コメツガを主体とするウラジロモミ、トウヒ等の針葉樹が、更に尾根筋にかけては、シラベ、アオモリトドマツが多くなり、最上部にはハイマツ群落の南限の高山帯や石灰岩地特有の植生も見られ、変化に富んだ原生的な森林です。
南限のハイマツ群落 | シラベの林内 | コメツガの林内 |
希少野生動植物(政令指定)種保護管理事業
平成9年度に、南アルプス南部光岳森林生態系保護地域を中心とした区域において、ライチョウの保護増殖に役立てるため、分布と個体数、繁殖生態、生息環境の調査と繁殖・生息に適した森林の整備方法など総合的な保護管理について調査を行っています。
お問合せ先
関東森林管理局東京事務所担当者:連絡調整官
ダイヤルイン:03-3699-2512