クマに注意してください
近年、全国各地でクマによる人身被害が多発しています。クマの被害に遭遇しないために次の点に注意をお願いします
入山する前に情報収集をしましょう
静岡県、市町などの行政機関等からのクマに関する情報を活用しましょう
- 静岡県のクマ目撃情報
- 静岡市
- 島田市(野生動物の出没について)
- 川根本町
- 沼津市(野生獣(クマなど)の出没について
- 富士宮市(市内でクマが目撃されています)
- 富士市(クマの出没にご注意ください)
- 御殿場市(クマの目撃情報)
- 裾野市(クマの出没への注意)
- 長泉町(【注意喚起】クマの出没について)
- 小山町(ツキノワグマに関する情報について)
生態や食性を知りましょう
ツキノワグマの生態や行動、食性をよく知ると共に、環境や経験によって学習し、個体によってその個性が異なるため、地域毎の個体の特性についても把握しておきましょう。
静岡県内のツキノワグマについて
南アルプス周辺のツキノワグマについては、「南アルプス地域個体群」と呼んでいます。一時期、生息数がかなり減ってしまいましたが、現在は回復してきています。
しかし、植林した樹木の皮を剥いでしまうなど、林業に大きな被害を与えています。富士山周辺のツキノワグマは「富士地域個体群」と呼ばれていて、ほかの地域から道路などで分断されて、生息区域が狭くなってしまい、静岡県レッドデータブックでは「絶滅のおそれのある地域個体群」に区分されています。
薄暗いときは入山しない
ツキノワグマは昼行性といわれていますが、季節によって生活リズムが変化するといわれており、早朝や夕方に活動が活発になるといわれています。
食べ物、ゴミの管理をしっかりしましょう
「危険なツキノワグマ」を作らないためにも、「人為的な食べ物の味をおぼえさせない」ことが大切です。
弁当の残りや空き缶、ペットボトル、ガムや飴などを捨てると、ツキノワグマがにおいを嗅ぎ当て食べたり飲んだりすることで、ツキノワグマはおいしい食べ物などとヒトを関連付けて覚えてしまい、逆にヒトに接近するようになってしまうことがあります。
ツキノワグマの痕跡に注意する
「糞」、「食痕」、「足跡」、「爪痕」、「クマ道」などのツキノワグマの痕跡・存在に常に気を配り、ツキノワグマの姿や生々しい痕跡を見つけたら、避難すると共に警察署、役場等へ連絡しましょう。
自分の存在をツキノワグマに知らせる
ツキノワグマは警戒心が強く、基本的にはヒトとの遭遇を避けます。
従って、鈴やホイッスルなどで自分の存在を知らせることによって、ツキノワグマが気づいて立ち去ってくれます。
また、同僚と大きな声で話す行為もヒトの存在を知らせるためには効果的です。
- 沢筋などでは、鈴の音などがツキノワグマの耳に届かない場合があるので、ホイッスルなどアピールの度合いを変えることも必要
- 人に気づきにくい濃霧や降雨の時にも注意が必要
複数で行動しましょう
複数で行動すれば自然に騒がしくなりやすく、ツキノワグマとのバッタリ遭遇は少なくできます。
また、仮に出遭ったとしても、単独行動と比べ、心理的にも物理的にも有利であるとともに、ツキノワグマも4人以上の集団に攻撃を仕掛けることは非常にまれです。
ニホンジカの死骸からは速やかに退避しましょう
ツキノワグマは、一度に食べきれないシカなど大型動物の死骸を見つけると、土や草、雪などをかけて一時的に保存する習性を持ち、その近隣に潜んでいる場合があります。
ツキノワグマが一度手に入れたシカの死骸への執着と独占欲は高く、ヒトが接近すると横取りされると勘違いして攻撃することがあります。
クマに出会ってしまったら
ツキノワグマは警戒心が強く、ほとんどの場合、クマは人間に気がつけば逃げていきます。
対処方法はクマとの距離によって異なります。
- 50m以上離れていたら、落ち着いて音をたてず、反対側に逃げます。
- 距離が短かったら、刺激しないように落ち着いて、背中をみせずに後ずさりします。後ろを向いて走って逃げると追いかけてくる習性があります。
- 攻撃してきたら、窪地などに腹ばいになり、両手を首筋の後ろでしっかりと組み、両肘で顔を守ります。
- 子グマの近くには親グマがいる可能性が高いので、周囲に注意しながらできるだけ早く遠ざかりましょう。
お問合せ先
静岡森林管理署
ダイヤルイン:054-254-3401