プレスリリース
早生樹(テーダマツ等)を活用した新しい林業に関する現地検討会の開催について
現在、多くの人工林が主伐期を迎え、資源として本格的な利用が可能な段階となっています。主伐は次世代の森づくりを始めるタイミングであり、これまでの施業方法や林業経営を見直すチャンスでもあります。令和3年度に策定した「森林・林業基本計画」では、「新しい林業」に向けた取組として、従来の施業方法の見直しや、エリートツリーや自動操作機械等の新技術の導入、伐採から再造林・保育に至るまでの収支をプラスに転換をすることが掲げられています。
「新しい林業」を実現するためには、林業経営コストの低減、とりわけ地拵(じこしらえ)、植栽、下刈(したがり)などの育林費や、ニホンジカなどの獣害対策費の削減が重要です。
天竜森林管理署管内には、成林したテーダマツの人工林が約70 ヘクタールあります。
テーダマツは成長が早く、30 年程度で伐採が可能、成長が早いため二酸化炭素の吸収能力が高い、マツ材線虫病(マツ枯れ病)に対する高い抵抗性を持つ、合板やパルプ原料としての利用価値が高い、といった優れた特性をもっております。
このため、天竜森林管理署では、現在、テーダマツ伐採跡地における天然更新や、テーダマツ植栽地における獣害対策及び管理手法の試験研究を行っています。良い結果が得られれば、地拵・植付経費や下刈回数を削減でき、さらに標準的な伐期が30 年程度と短縮されるため、スギ・ヒノキに加え、新たな施業モデルとなる可能性があります。
このようにコスト低減の可能性を秘めたテーダマツの試験状況を広く民有林関係者に紹介するため、天竜森林管理署・静岡県西部農林事務所天竜農林局及び静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターと連携して現地検討会を開催しますので、関心のある皆様の参加をお待ちしております。
1.開催日時
(1)開催日時:令和6年11月29日(金曜日) 13時00分から~15時30分(受付12時15分から)(2)参加人数:最大50名程度を予定(今後関係団体に募集)
(3)集合場所:浜松市浜名区引佐町 霧山第一国有林137林は小班外【添付案内図参照】
(4)集合時間:12時50分までに集合して下さい。
(5)内容:テーダマツ天然更新の現地視察・説明等、テーダマツ植栽箇所の現地視察・説明等、参加者による意見交換など
2.参加予定者
静岡県(行政等)、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センター、静岡県市町等、森林組合、林業事業体等、関東森林管理局、静岡県内3森林管理署3.主催
天竜森林管理署、静岡県西部農林事務所天竜農林局、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター4.取材申込方法
取材を希望される方は、11月20日(水曜日)までに下記担当にご連絡をお願いいたします。添付資料
早生樹(テーダマツ等)を活用した新しい林業に関する現地検討会の開催について(PDF : 83KB)案内図(PDF : 2,390KB)
参加申込書(EXCEL : 14KB)
お問合せ先
関東森林管理局天竜森林管理署
担当者:森林技術指導官
ダイヤルイン:053-588-5591