令和元年度 国有林モニター会議
会議概要
令和元年度国有林モニター会議は、10月8日に静岡県の富士市・富士宮市(静岡森林管理署管内)において現地視察と併せて開催し、福島県、茨城県、群馬県、埼玉県、神奈川県、新潟県にお住まいの12名の国有林モニターの方々にご参加いただきました。当日は、午前中、富士山南麓の国有林で間伐実施中の人工林、高性能林業機械による造材作業(伐り倒した木の枝を払い、使途に応じた長さに切断して丸太を作る作業)のほか、植栽地におけるシカの侵入防止柵を視察いただきました。午後は、静岡県森林組合連合会富士事業所にて、渡辺所長による木材市場の役割のご説明の後、選別機による丸太の選別状況を見学いただきました。その後、株式会社ノダ富士川事業所に場所を移して、深澤事業所長のご案内のもと合板工場を見学いただいた後、当事業所の会議室にて、静岡森林管理署から平成30年3月に小山町で発生した土石流災害の被災状況と復旧工事を無人航空機による映像を交えて説明し、意見交換を行いました。
国有林モニターの皆様からは、
シカ被害対策について、捕る取組、守る取組のほかにも、生息環境を管理して被害を発生しにくくする取組も進めてもらいたい。
林業の利益を上げ、再造林を促すためにも、伐採後に林地に残される根元の部分などの利用も考えていく必要がある。
企業と自治体が連携した子どもたちによる植樹等の取組について、引き続き推進、アピールしてほしい。
といったご意見をいただきました。
また、ご参加いただいた方々に後日実施した本会議に関するアンケートでは、「山の木が、製品となって住宅等に使われるまでの過程に驚いた。」「過酷な環境のもと、多くの人の手によって森林が護られていることを知ることができた。」等、好評の声を多数いただきました。
いただいたご意見等は、今後の国有林野事業に活かすとともに、今後も分かりやすい情報発信に努めてまいります。



間伐による森林整備の概要説明 高性能林業機械による造材作業の視察 シカ対策(侵入防止柵)の視察



選別機による丸太の選別状況の見学 無人航空機の映像による土石流被災箇所の説明 意見交換会
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