活動区域
釧路湿原森林ふれあい推進センターは、国有林をフィールドとして自然再生や生物の多様性の保全、森林環境教育を行うNPOなどの団体に対して技術的支援等を行う国(北海道森林管理局)の組織です。
1 活動区域
当センターは、根釧西部森林管理署管内(釧路、釧路町、厚岸町、浜中町、鶴居村、標茶町、弟子屈町、
白糠町の1市6町1村)の国有林を主な活動区域としています。

2 活動区域の特徴
活動区域の上流域の国有林には、阿寒湖、屈斜路湖、摩周湖等を擁する「阿寒・摩周国立公園」が広が
り、下流域には釧路湿原や別寒辺牛湿原が広がっています。釧路川に沿って広がる釧路湿原は、現存する
日本の湿原の中では最大の面積を持っています。古くから国の天然記念物タンチョウの生息地として知ら
れ、多くの貴重な野生動植物の生息地になっていること等から「釧路湿原国立公園」として設定され、保
水、浄化、洪水調整、地域気候の緩和する機能など人々の暮らしを支える重要な役割を果たしています。
(1)雷別地区国有林
釧路湿原にあるシラルトロ湖上流域の雷別地区国有林(標茶町)では、気象害のための高林齢のトドマ
ツが立ち枯れて疎林となった区域があります。当センターでは、この区域を対象に、生物多様性に配慮し
ながら郷土樹種による自然再生に取り組んでいます。


【トドマツの立枯跡地でササに覆われた区域】 【将来の目標とする森林】
(2)パイロットフォレスト
標茶町と厚岸町にまたがる約1万ヘクタールの未立木地にカラマツの一大造林地を作り上げたパイ
ロットフォレストは、平成18年に造成50周年の節目を迎え、持続可能な森林経営の推進、道産カラマ
ツ材の利用拡大に向けた実践や情報発信の拠点として期待されています。
ここは、木材の生産だけではなく、次代を担う子ども達を対象とした森林環境教育の場の提供など
に適したフィールドにもなっています。

お問合せ先
釧路湿原森林ふれあい推進センター
ダイヤルイン:0154-44-0533