第4回「森林づくり塾2017」を開催
砂坂海岸林の成り立ちを学び現況を確認
8月27日(日曜日)、森林づくり塾生13名が江差町字水堀の砂坂海岸林で、かつての海岸林が荒廃した経緯や緑が再生するまでについて学び現況を確認してきました。
まず、事前に砂坂海岸林へ向かうバスの中で、海岸林の歩んできた状況などを写真と資料で学び、砂坂海岸林に着いてから、現地の当時の資料を展示してある展示館内で砂坂海岸林の資料DVDや古い当時の写真などを見て、当時の状況や困難を極めた再生の道のりを再度学んだうえで、現在の海岸林を見学することとしました。
当日は晴れで気持ちよい天候の中、少し早めに昼食をとったあと、海岸へ向かいました。途中、資料等に出てきたクロマツやカシワなど植栽木やそれらを保護するために植えられたアキグミ、イタチハギなど、またそのほかにも多くの種類の植物を確認しながら進みました。
海岸では、砂の移動を抑えるため植栽されたケカモノハシやハマニンニクなど8種類の海岸植物の調査を行ったあと、風を均一にし風力を減殺させるために造成された人工砂丘の位置や大きさを見学しました。次に一昨年植栽されたクロマツとカシワを観察しましたが、ほとんど根付いており、一面に敷かれたウッドチップや三角防風柵の効用が確認できました。現在、海岸植物やアキグミ、イタチハギなどが造成され順調に繁茂しているところや、まだ小さいクロマツ林、カシワ林などを見学しながら、初期に造成されたクロマツ林へ移動しました。
クロマツ林内は海岸での強風が嘘のように静かで、防風林の効果を体感しながら、密植されたクロマツ同士が競争し弱ってしまうため本数調整伐(間引き)をした箇所、強風や砂地に強くないトドマツが元気に育っている箇所などを見学しました。
参加したみなさんは、かつての森林を取り戻しつつあることや復活するまでは、まだまだ時間を要することを確認すると共に、海岸林の存在と効果、大切さを知っていただき本日の行程を終了しました。
ケカモノハシなど海岸植物の調査している様子
クロマツ植栽地を見学
クロマツ林をバックに記念撮影
お問合せ先
駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センター
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