平成30年度4回目森林教室
「地域のもりから学ぶ森林づくり(4回森林教室)」を実施
今年度の4回目森林教室を、9月19日(水曜日)定山渓中学校の生徒を対象に石狩森林管理署管内奥定山渓国有林(2115林班)において実施しました。奥定山渓での森林教室は平成22年から実施し、平成24年からは「森林を育てよう」をテーマにポット苗木の植栽を実施しており、昨年までの森林教室で奥定山渓から幼樹で持ち帰り育てたミズナラ、イタヤカエデ等を再び奥定山渓の森林に返し、森林の持つ機能を発揮させることなどを目的としています。
最初に、中学校の体育館で開会式を行った後、植栽用のポット苗木を作成するために再生段ボール製のカミネッコを組み立て、メッセージやイラスト等を描き、校庭で土と苗木を入れてポット苗木は完成です。

再生段ボール製カミネッコン組み立て

生徒が幼樹から育てた苗木と土を入れる

ポット苗木完成
作成したポット苗木を持って奥定山渓へ移動し、5~7個を1組として25本植栽し、最後に乾燥防止のための水をかけます。

ポット苗木の植栽

乾燥防止の水かけ
平成24年から植栽しているポット苗木がシカの食害により、枯れたり、成長が遅かったりしていることから、平成28年からポット苗木の一部にシカ食害から守るための防止柵を設置しています。
防止柵や植栽したポット苗木の状況を観察したところ、柵内の植栽木はシカの食害から守られていることや、柵の設置方法等について生徒から意見があり、柵内の植栽木の成長を見て喜んでいました。

シカ食害防止柵内の植栽木の観察
その後は各学年別になり、平成24年から植栽しているポット苗木の成長量調査、今回植栽したポット苗木をシカ食害から守るための柵の設置、学校へ持ち帰って育てる幼樹の採取を実施しました。

成長量調査 平成27年に植栽したポット苗木は、シカ食害防止柵の効果もあり大きく育ち130cmになっていました

シカ食害防止柵設置 網が緩まないように張るのは大変です

幼樹の採取 根を傷めないように採取します
当日は天候もよく、生徒達は奥定山渓の自然に親しみながら楽しそうに実施していました。
お問合せ先
石狩地域森林ふれあい推進センター
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