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北海道森林管理局

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    令和6年度技術開発成果発表会を開催(令和6年10月23日)

    10月23日(水曜日)、北海道森林管理局中会議室において、森林総合研究所(北海道支所・林木育種センター北海道育種場)、北海道立総合研究機構森林研究本部(林業試験場・林産試験場)、森林技術・支援センター共催による令和6年度「技術開発成果発表会」を開催しました。
    この発表会は、地域の森林づくりに関する研究成果を幅広く知っていただくため開催しており、今年は11回目となります。

    発表会場の様子の写真
    【発表会場の様子】

    当日は、会場とWebを合わせ60名以上の皆様に視聴して頂きました。


    最初に北海道森林管理局森林技術・支援センター谷村森林技術普及専門官から、「トドマツ人工林における低密度管理の検証」と題して、若齢トドマツ人工林において強度の除伐を行い低密度に仕立て、本数密度の違いによる植栽木の成長状況についてこれまでの調査結果を紹介しました。
    発表する谷村亮森林技術普及専門官の写真
    【谷村亮森林技術普及専門官】

    森林総合研究所北海道支所森林生物研究グループの小長谷主任研究員からは、「北海道のトドマツ人工林における保持林業が外生菌根菌の多様性に及ぼす短期的な影響」と題して、保持林業による木の残し方の違いに対し、樹木の根に共生する外生菌根菌の群集はどのような反応パターンを示すのかを明らかにし、種の減少を緩和し群集組成の変化を抑える保持方法について紹介がありました。
    発表する小長谷啓介主任研究員の写真
    【小長谷啓介主任研究員】

    道総研林産試験場技術部生産技術グループの古田主査からは、「アカエゾマツ人工林材の単板品質評価と合板利用の可能性」と題して、アカエゾマツ人工林材の合板利用の可能性を検証するため、単板を製造しその品質の評価について紹介がありました。
    発表する古田直之主査の写真
    【古田直之主査】

    森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の福田育種研究室長からは、「核DNA解析と開葉・黄葉特性から見たグイマツ育種素材の系統関係」と題して、グイマツ育種材料の遺伝的な関係性を解明することでグイマツ育種素材の系統関係を整理し、育種を推進するための基礎的情報について紹介がありました。
    発表する福田陽子育種研究室長の写真
    【福田陽子育種研究室長】

    道総研林業試験場保護種苗部育種育苗グループの今研究主幹からは、「クリーンラーチ挿し木苗の育苗管理技術の開発」と題して、挿し木苗生産の成績を向上させるため、挿し木の育苗条件を明らかにし、複数の試験ハウスで育苗した結果から開発した挿し木ハウスについて紹介がありました。
    発表する今博計研究主幹
    【今博計研究主幹】

    参加者からのアンケートでは、

    • アカエゾマツの人工林材を既に利用している製材工場があれば見学してみたいと思った。
    • 今回の発表課題はとても興味深く、またすぐにでも実行・普及できるような内容ばかりでありがたかったです。
    • ライブ配信であったことから、手軽に視聴できとてもよかった。今後も、なかなか森林管理署では取り組めない課題の取り組みと情報発信をお願いいたします。

    などの感想を頂きました。

    今後も、森林づくりに係わっている方々に対し、参考となる技術情報等について、発表会等を通じて発信して行きたいと考えています。

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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)