占冠村の人材育成プログラムへ支援(平成29年11月28日)
占冠村では、平成28年度から林業六次産業化事業を進めており、その担い手を育成するため「人材育成プログラム」を実施しているとのこと。今年度の第1回目の研修として、占冠村の森林の9割を占める国有林の山づくりの方向性を把握することと、作業システムや路網に関する学習を目的として、上川南部森林管理署と森林技術・支援センターに講義の要請がありました。
11月28日(火曜日)、上川南部署の会議室において、占冠村、富良野地区森林組合、当地域の林業事業体等の他、上川南部署若手職員の参加もあり12名での講座が開催されました。
講座では、上川南部森林管理署山崎署長より、我が国の森林・林業・木材産業の現状と課題や、上川南部署管内における国有林の概要の説明がありました。
山崎署長による講義
当センター井上所長からは、「素材生産における作業システムの構築と実証事例」と題し、“低コスト化の重要性”、“作業システムとは”、“北海道型作業システム実証事例”について説明しました。(配付資料の抜粋はこちら(PDF : 5,657KB))
井上所長による講義
その後の、参加者全員によるディスカッションでは、「人材育成は、森林に関わるより多くの分野の者を対象とすべきでは?」、「昨年の台風災害の経験から、災害に強い森林管理とは?」、「真夏の下刈作業は厳しい。その技術開発はないか?」等々、バラエティに富んだ内容となり、予定時間を30分以上超える盛り上がりとなりました。
熱心な質問
現場技術者の悩み・・・
最後に、森林・林業に関わる民国連携の重要性を確認し合い、当日の講座を修了しました。
今回、本プログラムに関わらせて頂いた当センターとしても、この事業が順調に推移し、近い将来、占冠村から特色のある森林・林業の取組が発信されることを期待しています。
お問合せ先
森林技術・支援センター
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