「第64回北方森林学会大会・研究発表」に参加して(平成27年11月12日)
平成27年11月12日(木曜日)札幌コンベンションセンター(札幌市)において第64回北方森林学会大会が開催されました。
この大会は主催が北方森林学会、共催が日本森林学会と日本森林技術協会となっており、道内の森林・林業の研究機関・大学関係者等が日頃の研究成果を発表するものです。
午前中のシンポジウムは、「人工林資源の現状と展望」をテーマに3名の方から講演がありました。
北海道森林管理局の計画課からも国有林のトドマツ人工林管理・経営に関する講演がありました。
シンポジウムの様子
午前から夕方までポスター発表(経営、森林技術、造林、林政、保護などの分野別)と午後からは口頭発表が行われました。
森林技術・支援センターはポスター発表の造林部門で「カラマツ造林の低コスト化をめざして~カラマツの天然更新を利用した造林技術の開発~」を発表しました。(詳細は別添PDFをご覧下さい。)
ポスター発表のコアタイム(各自のポスター前で説明したり、内容について質問に答える時間)では、興味のある方が質問や意見をされ、「カラマツも天然更新するが、広葉樹は特にカンバ類、ヤナギなども天然更新し、数年経つと競合するのでその際は何らかの対応(刈出しや除伐:目的とする以外の樹種は伐って本数を調整(間引き)すること)が必要なのでは」などの声をいただきました。
ポスター発表の内容説明
今大会のポスター発表では、学生会員を対象とした「ポスター賞」、及び森林管理に携わる一般会員(大学教員、研究機関の研究委員を除く)を対象とした「技術賞」が設けられており、当森林技術・支援センターの発表が「技術賞」を受賞しました。
当センターのポスター発表が 技術賞を受賞
カラマツの天然更新は種子の豊凶に大きく左右されますので、種子の結実状況・豊凶年を見極め地表処理を行うことと種子の着果促進策(種をなりやすくする方策)として、環状剥皮(幹・枝の皮を剥ぐこと)、薬剤処理、間伐の促進(光を多く受けられるようにする、森の中を明るくする)を検討する必要があります。過去のカラマツ 天然更新事例から更新後の育成保育手法について検討すると共に、今後、カラマツ天 然更新に向けての方策の取りまとめを考え ています。
今後においても、各種報告・発表の場には積極的に参加し、センターの取組みについて紹介していきたいと考えています。
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お問合せ先
森林技術・支援センター
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