第62回 北方森林学会大会で技術賞を受賞(平成25年11月12日)
森林技術・支援センターでは、11月12日(火曜日)、札幌コンベンションセンター(札幌市)で開催された第62回 北方森林学会大会・研究発表において、 「コンテナ苗植栽試験について~北海道でのコンテナ苗成長状況の考察~」についてポスター発表し、技術賞を受賞しました。
この大会は、北方森林学会が主催し(日本森林学会、日本森林技術協会共催)、北海道内の森林・林業の研究機関・大学関係者等が日頃の研究成果を発表するために開催されたものです。
午前中は「これからの北海道林業の考え方-林業イノベーション研究会からの提言」ということでシンポジウムがあり、研究者4名による低コスト林業に向けての講演がありました。
4名の研究者によるシンポジウム
午後からはポスター発表(経営、森林技術、造林、林政、保護などの分野別)と口頭発表(林政、経営、造林、立地、防災分野)があり、当センターからはポスター発表の造林部門で「コンテナ苗植栽試験について~北海道でのコンテナ苗成長状況の考察~」と題した発表を行いました。
ポスター発表会場で来場者に解説する、森林技術・支援センター所長(左)
ポスターでは
- 「コンテナ苗」を活用した植栽が北海道で有効な造林技術となり得るかを検証するために、平成23年度からトドマツ、アカエゾマツ、カラマツ、グイマツの4樹種を植栽し、コンテナ苗と普通苗(裸苗)の成長比較試験をしていること
- 植栽後2年間では、カラマツコンテナ苗で成長・生存率が特に良好であること
などについて、これまでの取り組み状況と合わせて発表しました。
発表に対しては今大会から、学生会員を対象とした「ポスター賞」、森林管理に携わる一般会員(大学教員、研究機関の研究委員を除く)を対象とした「技術賞」が設けられ、この中で当センターの発表が「技術賞」を受賞しました。
「技術賞」を受ける森林技術・支援センター所長
当センターが取り組んでいる「コンテナ苗の植栽試験」ついては
- 植栽2年間の成長状況では、カラマツコンテナ苗が最も良好な成長をしていることなどから、コンテナ苗による造林は北海道においても有効である
- まだ植栽初期であることから、今後も各樹種の経過を継続調査を実施していくことが必要
- 下刈の省力化や根系の発達・生育状況についても調査を実施していくことが必要
このように考えているところです。
今後もにおいても森林技術・支援センターの使命として、森林・林業の再生に資する技術開発を進めると共に、各種報告・発表の場には積極的に参加し、当センターの取組みについてお知らせしていきたいと考えております。
<参考資料>
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