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北海道森林管理局

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    育林コストの削減に向けて~道北地域コンテナ苗現地検討会(平成25年10月4日)

    コスト削減をめざした新たな育林技術である「コンテナ苗」について、技術の確立と今後の方向性を見い出すことを目的に森林技術・支援センターでは、10月4日(金曜日)に、士別市朝日町の国有林等において、上川北部流域森林・林業活性化協議会との共催で道北地域コンテナ苗現地検討会を開催しました。 

    コンテナ苗試験地で森林技術専門官からのコンテナ苗試験地の説明を受ける参加者のみなさん                      コンテナ苗試験地で森林技術専門官からのコンテナ苗試験地の説明を受ける参加者のみなさん


    この検討会は、コスト削減をめざした新たな育林技術であるコンテナ苗について、技術の確立と今後の方向性を見い出すことを目的に実施したもので、森林総合研究所北海道支所から講師を招き、北海道、関係市町村、林業事業体、森林組合、森林管理署などから約50名が参加しました。


    コンテナ苗の旺盛な成長ぶりを観察する参加者のみなさん                                            コンテナ苗の旺盛な成長ぶりを観察する参加者のみなさん

     

    午前は森林技術・支援センターが管理しているコンテナ苗試験地(士別市朝日町)において、試験の概要説明とコンテナ苗の成長状況などの観察を行いました。
     
    この試験地は平成23年秋に、コンテナ苗と裸苗(一般的な苗木)の成長状況などを比較試験するために、トドマツ、アカエゾマツ、カラマツ、グイマツをそれぞれコンテナ苗と裸苗で植栽してあります。
    この中では特にカラマツのコンテナ苗の成長が旺盛で、植栽後1年を経過した平成24年秋の成長率調査では、裸苗が121%であるのに対し、コンテナ苗では213%、同2年を経過した今秋は成長率こそほぼ同等でしたが、成長量は裸苗53cmに対しコンテナ苗63cm、依然旺盛な成長を示し、平均苗長ではコンテナ苗が16cm高い結果となっています。
    参加者のみなさんはこのような状況に大変興味を持たれたようで担当者の説明を受けながら熱心に観察していました。 

    コンテナ苗植栽の取組事例報告

    コンテナ苗植栽の取組事例報告

     

    午後からは士別市民文化センターに会場を移し、上川北部森林管理署と森林技術・支援センターから低コスト造林に向けたコンテナ苗植栽の取組み事例についての紹介、続いて講師としてお招きした独立行政法人 森林総合研究所北海道支所 佐々木 産学官連携推進調整監(写真左)と、当センターの松本 副所長(写真右)によるディスカッション形式での説明、参加者との意見交換などを行いました。 

    コンテナ苗による低コスト育林技術の確立と普及等に向けた、佐々木氏と当センター副所長によるディスカッション
    コンテナ苗による低コスト育林技術の確立と普及等に向けた、佐々木氏と当センター副所長によるディスカッション2
    コンテナ苗による低コスト育林技術の確立と普及等に向けた、佐々木氏と当センター副所長によるディスカッション

     

    参加者からは、上川北部森林管理署と等センターの取組み内容やコンテナ苗の価格の動向などについて活発な質疑応答があり、コンテナ苗による育林への関心の高さがうかがえました。

    今回の現地検討会には、民有林と国有林の関係者が多数集まり、コンテナ苗に係る各種情報の共有を図ることができ、大変有意義なものとなりました。

    今後も森林技術・支援センターでは、民国の連携を図るとともに、民有林への技術支援に努めて行きたいと考えています。


    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)

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