プレスリリース
「カラマツエリートツリー特定母樹の円滑な普及に向けた覚書」の締結及び展示林の設定について
1.趣旨
中部森林管理局、長野県、伊那市及び国立研究開発法人 森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センターの四者は、成長に優れ特定母樹として指定されたカラマツエリートツリーを広く普及する取組を連携して進めるため、標記の覚書を令和4年3月31日付けで交わしました。
昨年6月に閣議決定された新たな森林・林業基本計画では、伐採から再造林・保育に至る収支のプラス転換を目指す「新しい林業」を展開することしています。この新しい林業の中核となるのが、従来の苗木に比べ1.5倍以上の成長を示す特定母樹の活用による低コスト施業体系の構築です。
カラマツは長野県林業の更なる発展に向けて重要な鍵となるものであり、伐って使って、植えて、育てる循環を継続させる必要があります。将来、カラマツエリートツリー特定母樹から生産される成長に優れた苗木を森林所有者、造林事業者、苗木生産者に率先して利用してもらえるような環境づくりが重要であるとの認識の下、四者による普及に向けた取組を、連携して進めていくための覚書を締結しました。
この覚書により、特定母樹の展示、特定母樹種子の安定供給とそれに向けた技術指導などに向け、四者は連携して取り組んで参ります。
2.キックオフプログラム
この覚書による最初の取組として、伊那市は、日本初となるカラマツエリートツリー特定母樹の展示林を設定します。それに伴い、令和4年4月12日(火曜日)に伊那市の市民の森(PDF : 188KB)において「カラマツエリートツリー植樹セレモニー」を開催します。
(このセレモニーの詳細については、伊那市役所50年の森林推進室(電話:0265-78-4111・メール:ktr@inacity.jp)にお問い合わせください。)
※特定母樹とは
林野庁ホームページに、特定母樹の説明がありますので、ご参照ください。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/kanbatu/boju.html
お問合せ先
技術普及課
担当者:谷澤
電話:050-3160-6549