プレスリリース
民有林の無断伐採に係る調査結果(令和6年)について
〇森林所有者に無断で伐採が行われた相談の件数は80件、多くは錯誤による誤伐との調査結果 |
1.概要
林野庁では、森林所有者に無断で立木の伐採が行われ、市町村又は都道府県に情報提供や相談等があった事案について、平成30年から毎年、都道府県を通じて調査を行っています。今回は、令和6年1月から12月までに情報提供や相談等があった事案について調査結果を取りまとめました。2.調査結果
調査の結果は次のとおりです。令和6年に情報提供や相談等があった件数
伐採業者や伐採仲介業者等が故意に伐採した疑いがあるもの | 境界の不明確又は当事者の認識違いにより無断で伐採されたもの | その他状況が不明なもの | 計 | ||
木材の利用や販売を目的 | 左記以外 (注2参照) |
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市町村や都道府県に情報や相談等があった件数 | 5 | 8 | 55 | 12 | 80 |
うち警察への相談件数 | 4 | 3 | 11 | 4 | 22 |
(参考)令和5年に情報提供や相談等があった件数
伐採業者や伐採仲介業者等が故意に伐採した疑いがあるもの | 境界の不明確又は当事者の認識違いにより無断で伐採されたもの | その他状況が不明なもの | 計 | ||
木材の利用や販売を目的 | 左記以外 (注2参照) |
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市町村や都道府県に情報や相談等があった件数 | 4 | 8 | 46 | 16 | 74 |
うち警察への相談件数 | 2 | 3 | 9 | 7 | 21 |
注1:上記の事案の分類は、森林所有者等への効果的な注意喚起を目的として、現時点で把握している情報を基にあえて行ったものであり、故意か否か等を確定するものではありません。
注2:故意に伐採した疑いのあるもののうち、「左記以外」のものとは、資材置場の作設など開発等を目的とするものです。
注3:(参考)令和5年に情報提供や相談等があった件数は、今回の調査により新たに判明した案件(2件)を追加しており、昨年公表した調査結果と異なります。
<添付資料>
民有林の無断伐採に係る市町村等への相談等の件数(令和6年_地域別集計表)(PDF : 142KB)
3.無断伐採の未然防止に向けた対策
林野庁では、地方自治体や警察等に対し、連携した伐採現場のパトロールの実施を要請しているほか、衛星画像を活用して伐採状況を把握するプログラムの普及や、森林の権利関係を確認できる書類の添付義務化等の伐採造林届出制度の運用の見直しなど、無断伐採の未然防止に向けた対策について関係機関と連携しつつ取り組んでいます。対策に関する情報は、林野庁ウェブサイト「森林窃盗、無断伐採事案の未然防止」に掲載しています。
URL:https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/shinrinsettou.mudanbassai_bousi.html
お問合せ先
森林整備部計画課
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代表:03-3502-8111(内線6144)
ダイヤルイン:03-6744-2300