株式会社ロイヤリティ マーケティング/北海道森林バイオマス吸収量活用推進協議会/一般社団法人more trees 受賞者レポート
森林×脱炭素チャレンジ2023
J-クレジット部門
株式会社ロイヤリティ マーケティング 北海道森林バイオマス吸収量活用推進協議会 一般社団法人more trees |
SDGsの輪を広げる |
共通ポイントサービス「Ponta」の運営会社である株式会社ロイヤリティ マーケティングでは、「無駄のない消費社会構築に貢献する」を企業理念に、サステナブルな社会を実現するため、SDGs活動に取り組む企業と生活者をつなぐ活動を行っています。その一環として、森林保全団体である一般社団法人more treesの協力のもと、2021年から北海道美幌町において、株式会社ロイヤリティ マーケティングの社員や提携社社員の参加により広葉樹の植栽を行っています。植樹した場所は「Pontaの森」と称し、緑豊かな地球の未来について考え、アクションし続けることのシンボルとして多様性のある森づくりを目指して育成しています。
さらに、同年から、「SDGs」を合言葉に地域や企業、生活者をつなげて、SDGsの達成に貢献する行動を促すアプリ「Green Ponta Action」において、森林由来J- クレジットの購入により森づくりを支援する「森づくり応援プロジェクト」を開始し、アプリユーザーがサステナブルな暮らしを送ることを通じて、全国の森づくりも応援できる仕組みを構築しています。
クレジットを創出した北海道の町有林
SDGsアプリ「Green Ponta Action」の画面
未来へのアクションが森を育てる |
Green Ponta Actionにおいて、アプリユーザーは日々SDGsの達成に貢献するアクションに取り組むことを「宣言する」ことができます。同社では、アプリの運営にあたっての目標として、「宣言したユーザーの数を前日よりも増やす」ことを掲げており、目標を達成できた日数に応じて、一般社団法人more treesの仲介により森林由来J-クレジットを購入することとしています。
この仕組みを通じて、Pontaの森によって関わりが生まれた北海道美幌町を含む、北海道の4町(足寄町、下川町、滝上町、美幌町)で構成する「北海道森林バイオマス吸収量活用推進協議会」からクレジットを購入し、自社のポイントサービス運営(データセンター運営、オフィス使用等)で発生するCO2排出量のオフセットに活用しています。
クレジットの活用に関するスキーム図
全国の生活者と森をつなげる |
株式会社ロイヤリティ マーケティングがクレジットを購入したことで生じた販売収益は、北海道森林バイオマス吸収量活用推進協議会に属する4町の各町において基金に積み立てており、町有林の森林整備費用や苗木の種を採取する母樹園の整備費用、林業用機械の購入費等に活用される予定です。
ポイントサービス運営会社の持つ生活者とのつながりを活かし、アプリユーザーが気軽に森林づくりを応援できる仕組みを構築することにより、クレジットの購入を通じて地域の森林整備の推進に貢献するとともに、森づくり活動の成果や北海道4町からの声をアプリやウェブサイトを通じて発信することで、生活者が森林保全や林業の課題について自分事化するきっかけを提供しています。
審査員の講評 |
全国的な消費者参加型のアプリと、北海道の地域の森林整備を繋げるユニークな取組と評価しました。今後もより多くの一般市民を巻き込むことで、ますますこの活動が広がることを期待しています。
榎堀 都(一般社団法人CDP Worldwide-Japanアソシエイト・ディレクター)
お問合せ先
林野庁林政部企画課
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