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林野庁

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職員紹介

中部森林管理局富山森林管理署常願寺川治山事業所  治山技術官

正面写真
現在の仕事内容

  私は、治山業務を担当しています。治山とは「山を治す」と書きますが、山のお医者さんのように荒廃した渓流や、はげ山を復旧させて緑を取り戻し、森林の持っている機能を借りて山地災害から人々の生命、財産を守ることが目的です。私の主な業務内容は、事業者と契約した治山工事の監督を行うもので、工事の計画や設計積算からはじまり、完成までを見届けることです。工事が適切に進捗しているかを現場で確認したり、現場代理人に作業指示したりして工期内に安全作業で完成できるよう努めています。

印象に残った出来事

  令和2年7月豪雨の際、緊急災害対応で急遽ヘリコプターに搭乗し、上空から林地被害等が発生していないか調査することになりました。急いで上司たちと調査の段取りや管内の森林エリアを巡回できるヘリコプターの飛行ルートを検討しました。当時は経験が乏しかったため言われるがまま慌ただしく搭乗し、乗り物酔いでヘロヘロでしたが何とか調査を遂行したことが印象に残っています。現職に異動してから「令和6年能登半島地震」が発生し、災害対応でヘリコプターに搭乗する場面が再来。山地災害調査アプリといった先進技術を活用しながら、当時と比べて落ち着いて対応できたことに自身の成長と、現場の最前線で仕事をしている誇りを感じました。

災害対応の様子
仕事のやりがい


  私が勤務する常願寺川治山事業所は、治山事業の中でも民有林をエリアとした「民有林直轄治山事業」を担当しており、工事の規模が大きいことや、高度な技術を要する等の特徴があります。大きな公共事業を担当するプレッシャーはありますが、職場の同僚や現場従事者の皆さんと話し合って工夫を加えるなど色々な方々と協力し、工事が無事に完成して徐々に緑を取り戻していく姿を見ると手ごたえを感じます。

入庁理由

  学生時代に森林管理署のインターンシップに参加しました。業務をたくさん体験させていただいたことや、職場の雰囲気が良かったことを受け、ぼんやりとですが働くイメージができたので林野庁を希望しました。入庁後、当時お世話になった方々と再会して共に働くことになった際は感慨深い気持ちになりました。

職場の雰囲気

  自分の力だけではどうにもならないことは多々ありますが、相談しやすい雰囲気があるため抱え込まずに仕事ができています。また、ワークライフバランスを推進している職場のため、周囲のサポートもあり、安心して私生活の充実を図ることができています。育児休業取得の相談をした際も上司に快諾いただき、家族との時間を確保できたことにとても感謝しています。

林野庁を目指す方へメッセージ

  自然を相手に仕事をするというのは、想像以上に技術や経験を要する場面が多く、さらに異動した先の土地ごとに地域差や特色があるので、仕事の進め方に悩んだり、投げ出したくなったりもします。しかし、技術者として最適解を考え導き出していくことが、仕事の面白味であり、役割、魅力なのだと最近は思っています。すぐに成果や形に現れない部分は多いですが、やりがいも多くあります。一緒に森林技術者を目指してみませんか?

お問合せ先

林野庁国有林野部管理課

担当者:人事研修班人事管理係
ダイヤルイン:03-6744-2315