職員紹介
北海道森林管理局計画保全部計画課 経営計画官
現在の仕事内容
北海道における国有林野事業の土台となる森林計画書の作成や、その計画を樹立または実行するにあたって必要な各種調整を主な業務としています。具体的には、「どこで、どのように伐って植えるか」、「なぜその施業方法を選択するか」といった森林整備の方法と、そのために必要となる道路の整備や山崩れ等を防止するための治山工事等の方針について、北海道内各地域にある森林管理署の担当者と調整を行っています。
また計画課は北海道国有林における森林づくりの根幹を担う部署として、新たな施業技術の検討や実践に取り組むことも重要な業務であり、施業試験地の設定や試験実施後の検証といった現地調査に赴くことも多いです。
仕事のやりがい
森林づくりに対する自分の考えが、思った以上に実際の森林整備に反映されることです。施業判断を行い、伐採等の事業を進める主体は各地域の森林管理署ですが、署の担当者と調整を図る中で「この方がより合理的に森林整備を進められるのではないか?」といった提案を行うこともあります。自ら提案した方針で進むことも多いため、やりがいであると同時に重責でもあると感じています。
職場の雰囲気
非常に風通しの良い雰囲気で、役職に関係なく自分の意見を発信したり、互いの意見について自由に議論できる環境です。業務内容が多岐にわたるため、黙々と担当業務をこなさなければならないことも多いですが、課内でのコミュニケーションは十分に図られており、全員で協力し合って業務を遂行する体制が整っていると実感しています。
入庁理由
学生時代に林産を専攻しており、建築用材、特に構造材としていかに北海道産材の利用を図っていくかというテーマで研究をしていました。その中で、木材産業(川下)の課題は元をたどれば林業(川上)の課題であるとすれば、持続的な林業経営や安定的な木材供給が国産材の自給率向上にとって重要であると考えたからです。
印象に残った出来事
入庁6~8年目に釧路市にある森林管理署で資源活用担当(丸太の生産・販売を行う)に就いていた時に、コロナ禍による木材需要の激減と、その後のウッドショックによる価格の異常な高騰を目の当たりにしたことです。令和元年度末~令和2年度にかけては丸太の売れ行きが非常に悪く販売価格も低迷していましたが、その翌年度は真逆の傾向となり、それまでに見たことが無いような高値で落札されるなど、世界情勢の変化が市況に対して如実に影響を与えることを改めて実感させられました。公務員でありながらモノを作って売るという仕事ができるのも、この職場が持つ魅力の1つと言えるかもしれません。
林野庁を目指す方へメッセージ
広大なフィールドを持ち、自分たちの手で森林づくり・山づくりを進めることができるのが、我々の職場の何よりの魅力であり、独自性です。キラキラした都会から、空気の澄み切った山村まで勤務地は様々ですが、どこに異動してもその勤務地ならではの面白さ(と大変さ)があり、自分に合った活躍の場を見出すことができるのではないでしょうか。
お問合せ先
林野庁国有林野部管理課
担当者:人事研修班人事管理係
ダイヤルイン:03-6744-2315